悠久への旅 とっておきの京都

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放送内容

2時間スペシャル 古都を彩る春の趣

今回は2時間スペシャル。和菓子の老舗「笹屋伊織(ささやいおり)」十代目女将・田丸みゆきさんと、130年以上続く老舗の呉服問屋「冨田屋」(とんだや)の十三代当主・田中峰子さんに導かれ、古都のさまざまな春の風情をめぐります。
田丸さんが迎える笹屋伊織では、季節の生菓子や、歴史を感じる和菓子、古くから使われてきた道具などを見せていだきます。そして、京扇子の専門店では、伝統的な遊びとして知られる「投扇興(とうせんきょう)」を体験。鎌倉時代に創建された由緒ある寺で見守るのは、大きな仏像。二条城の近く、かつて大名が宿泊した建物には、歴史を伝えるさまざまな仕掛けが残されていました。京の街の東、吉田山の中腹にある料理旅館には、和の建物に溶け合う美しいステンドグラスがありました。そして、平安時代から時を重ねる神社の境内に建つ、笹屋伊織ともゆかりの深い社で、和菓子の歴史に思いをはせます。
そして田中さんの待つ冨田屋へ。ここは、一般にも開放されている古い町家の建物には、さまざまな時代の面影が残されていました。祇園の地で江戸時代から続くかんざし専門店には、七五三や成人式にあわせた品や、舞妓(まいこ)さんや芸妓(げいこ)さんのかんざしなどが並びます。100年の歴史を持つひな人形専門店では、豪華な7段飾りや、変わりびな、その制作工程などを見せていただきます。田中さんの氏神は平安時代に創建された神社。多くの伝説が残るその境内をめぐります。江戸時代創業の金属工芸品では、細やかな技で仕上げられた作品を拝見。そして再び冨田屋のある西陣へ。田中さんお気に入りの歴史ある寺院には、冬から春まで咲き続ける桜や、名高い絵師が手掛けたふすま絵がありました。
いにしえからの伝統を守り続ける人々とともに、古都を優しく包みこむ新たな季節を感じていきます。

今回は2時間スペシャル。和菓子の老舗「笹屋伊織(ささやいおり)」十代目女将・田丸みゆきさんと、130年以上続く老舗の呉服問屋「冨田屋」(とんだや)の十三代当主・田中峰子さんに導かれ、古都のさまざまな春の風情をめぐります。
田丸さんが迎える笹屋伊織に並ぶのは、春を感じさせる季節の生菓子や、平安京の銅銭をかたどったお菓子「平安左市」、そして月に3日間しか販売しない、「東寺」との繋がりを伝える「どら焼き」。さらに工房や、和菓子の「木型」なども見せて頂きます。京扇子の専門店「半げしょう」では、飾り扇や舞扇、檜扇(ひおうぎ)など、さまざまな扇を拝見。さらに、伝統的な遊びとして知られる、投扇興(とうせんきょう)を体験します。鎌倉時代から歴史を刻み、笹屋伊織がお菓子を納めている「戒光寺(かいこうじ)」では、古くから信仰を集める大きな仏像に出会います。二条城の近くにある「二條陣屋(にじょうじんや)」は、江戸時代に大名たちが泊まった宿。大広間には、付き人が警護するための「武者隠し」、廊下には秘密の棚、そしてお風呂に施された工夫などを拝見。建物の長い歴史を感じます。
京の街の東、吉田山の中腹にある「吉田山荘」は、田丸さんの友人が営む料理旅館。和と洋が溶け合う建物を飾るのは、美しいステンドグラス。敷地内の「カフェ真古館」も訪ねます。さらに、そのほど近くにあるのは、平安時代に創建された吉田神社。その境内に建つのは、お菓子の神様をまつった「菓祖(かそ)神社」。笹屋伊織にもゆかりの深い場所で、和菓子の歴史に思いをはせます。
そして、田中さんの待つ冨田屋へ。ここは、古い町家の建物を一般にも「西陣 くらしの美術館」として開放しています。現在も使われる井戸や、ふすまの奥に隠されている階段、舟形の天井など、さまざまな時代の面影が残されていました。
祇園の地で、江戸時代から続く、かんざしの専門店「金竹堂(きんたけどう)」は、田中さんが冨田屋に振袖を買いに来た客にすすめるという老舗。七五三や成人式など、人生の節目につけるかんざしや、京都らしい舞妓(まいこ)さん、芸妓(げいこ)さんのつけるものなど、さまざまな種類が並びます。そして、100年の歴史を重ねるひな人形専門店「桂甫作(けいほさく)安藤人形店」では、豪華な七段飾りや、長寿を祝う変わりびな、などを見せていただきます。田中さんの氏神「晴明神社」は、平安時代に陰陽師(おんみょうじ)として知られる、安倍晴明の邸宅跡に建てられたとされる社。ご神木のクスノキや、晴明の名がつけられた井戸など、伝説の残る境内をめぐります。江戸時代創業の金属工芸品の老舗「竹影堂」(ちくえいどう)では、かわいらしい小物、やかんや香炉など、細やかな技で仕上げられた品々を拝見します。そして再び冨田屋のある西陣へ。鎌倉時代創建の「妙蓮寺」(みょうれんじ)では、冬から春まで咲き続ける御会式桜(おえしきざくら)や、名高い絵師、長谷川等伯の手掛けたふすま絵に出会います。さらに枯山水の名庭「十六羅漢石庭」で知る、奥深い教えとは…。
いにしえからの伝統を守り続ける人々とともに、古都を優しく包みこむ新たな季節を感じていきます。