悠久への旅 とっておきの京都

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放送内容

2時間スペシャル 名宿の女将がいざなう古都の伝統

今回は2時間スペシャル。大正時代より人々に親しまれる「炭屋旅館」の女将・堀部寛子さんと、明治時代に建てられた町屋を改装し、昭和のはじめから続く宿、「十四春旅館」(としはるりょかん)の若女将・玉垣多佳子さんに導かれ、古都の趣の数々に出会います。

まずは堀部さんに、炭屋旅館のお部屋を見せて頂きます。その「引き手」には、先代からの思いが込められているといいます。そして風情漂う茶室には、炭屋旅館の始まりの物語がありました。
炭屋をはじめ、名高い旅館が軒を連ねる通りでは、味わい深い豆腐や、京都を代表する漬物として知られる「千枚漬」発祥の歴史と出会います。炭屋旅館の料理にも使っている和食器の店では、京焼・清水焼の魅力を感じます。平安時代から続くという由緒ある神社には、女将が毎年購入する風流な品がありました。さらに、長くお付き合いのある呉服店では、季節を感じる美しい着物と、その生地を使った「ある品」を拝見します。

そして、玉垣さんの待つ十四春旅館へ。客室のさまざまな場所に施された風流なデザインや、自然木をそのまま使った床柱などを拝見します。
玉垣さんお気に入りの「京あめ」専門店には、伝統のあめの技法に、パリの雰囲気を融合させて生まれた品々が並びます。細い路地の一角に、のれんを掲げる釜めしの名店では、清水焼を器にして丁寧に炊きあげた、繊細な味を堪能。江戸時代に起源を持つ手ぬぐい専門店では、伝統的な柄が現代に融合した、さまざまなデザインに出会います。玉垣さんの友人が月に数日のみ、町家を借りて営むサロンでいただけるのは、厳選された紅茶と手作りのスイーツ。そして訪れたのは、室町時代に起源を持つ由緒ある寺。女将お気に入りの庭に、ひととき心癒されます。

老舗名旅館の女将、そして町屋の風情を残す宿の若女将と、京の街に受け継がれる雅やかな風情と、洗練された華やかさをめぐります。

今回は2時間スペシャル。大正時代より人々に親しまれる「炭屋旅館」の女将・堀部寛子さん、明治時代に建てられた町屋を改装し、昭和のはじめから続く宿、「十四春旅館」(としはるりょかん)の若女将・玉垣多佳子さんに導かれ、古都の趣の数々に出会います。

まずは堀部さんに、それぞれに特徴のある炭屋旅館のお部屋を見せてもらいます。欄間(らんま)や襖(ふすま)といった建具、その中でも「引き手」には、先代からの思いが込められているといいます。そして、この宿の大きな特徴が、茶室のある客室。そこには、炭屋旅館の始まりの物語がありました。
宿を出て麩屋町通(ふやちょうどおり)を散策。この通りには名高い旅館が軒を連ね、こうした宿に品を卸す店も数多く並びます。その一つが明治より親しまれる「平野とうふ」。炭屋でも料理に使っているという味わい深い豆腐を堪能します。同じ通りにあるのが漬物店の「大藤(だいとう)」。京都の漬物としておなじみの「千枚漬」は、この店が発祥なのだとか。さらに訪れたのは、和食器を扱う「兼翠園(けんすいえん)」。炭屋旅館も料理を出す器を注文しています。好みの食器をオーダーメイドできるこの店で、歴史ある京焼・清水焼の魅力を感じます。平安時代から続くという由緒ある「須賀神社」には、女将が毎年購入する品があるとか。そこにはお客さんに喜んでもらいたい、という気持ちが込められていました。炭屋旅館の先代からお付き合いがあるという呉服店「に志田」では、季節を感じる美しい呉服と、その生地を使った、炭屋でも使われている「ある品」を拝見します。

そして、玉垣さんの待つ十四春旅館へ。客室のさまざまな場所に施された風流なデザインや、自然木をそのまま使った床柱などを拝見します。さらに、蔵を改装し、宿泊できるユニークな部屋にも案内していただきます。
「京あめ」の専門店「Crochet(クロッシェ)」には、伝統のあめづくりの技にフランス・パリの雰囲気を融合させて生まれた品々が並びます。若女将も、宿に泊まる客のために購入するのだとか。細い路地の一角に、のれんを掲げる「釜めし 月村」は、さまざまな映画スターも足しげく通ったという店。清水焼を器にして炊きあげる、その味とは…。江戸時代に起源を持つ「永楽屋 細辻伊兵衛(ほそつじいへい)商店」では、十四春旅館でも使っている、さまざまな手ぬぐいに出会います。かつての復刻品や、モダンなデザインのもの、さらに、手ぬぐいの生地を使ったジャケットやバッグなど、ユニークな品も見せて頂きます。「ITO Salon de the(イト サロン ド テ)」は、月に4日だけ店を開くという、町家を使ったサロン。和と洋の雰囲気が溶け合う空間で、紅茶と手作りのスイーツを楽しみます。そして、室町時代に起源を持つ由緒ある寺「退蔵院(たいぞういん)」では、左右で雰囲気が全く違う「陰陽の庭」の美しさに心なごみます。

老舗名旅館の女将、そして町屋の風情を残す宿の若女将と、京の街に受け継がれる雅やかな風情と、洗練された華やかさをめぐります。