悠久への旅 とっておきの京都
放送内容
うちわが彩る京の夏
京の夏に涼を呼ぶ、風情あるうちわ。350年以上の時を重ねるうちわの老舗「小丸屋住井」(こまるやすみい)の10代目女将・住井啓子さんとともに、古都の夏に彩りを添えるさまざまな場所をめぐります。
住井さんがよく訪れるという、店の近くにある和菓子屋では、涼やかな季節の味に出会い、緑豊かな小高い山を登り、大正時代の建物を使った趣あるカフェから、街の景色を堪能します。
銀閣寺にほど近い場所に広がる、大正時代の日本画家が作りあげた庭園。
住井さんの知り合いが営むうちわの老舗では、インテリアにもなる涼しげなデザインの品々に夏を感じます。
住井さんの店で作られたうちわが飾られている、歴史ある料理旅館では、風情あふれる鴨川納涼床で、京の夏の味、鱧(はも)に舌鼓。
うちわの老舗の女将とともに、京都ならではの夏の涼しさを感じていきます。
京の街で、幾世紀を越えてはぐくまれてきた、暑い季節の涼やかな暮らし。今回は、江戸時代から350年以上暖簾をかかげるうちわの老舗「小丸屋住井」(こまるやすみい)10代目女将・住井啓子さんに導かれ、古都の夏に彩りを添えるさまざまな場所をめぐります。
風情あるうちわが並ぶ「小丸屋住井」は、京都の至るところで目にする、舞妓さんや芸妓さんの名前が入ったうちわの注文を受け、制作している老舗。
そのすぐ近くにある、住井さんがよく訪れるという和菓子店「平安殿」。その名物が、しょうゆの香りがただよう、あん入りのお餅「粟田焼」(あわたやき)。地元でかつて作られていた伝統の陶器「粟田焼」から生まれたものなのだとか。そんなこの店で、涼を感じる夏の味わいに出会います。
京の街の東にある小高い丘「吉田山」は、住井さんの少女時代の思い出が詰まっているという場所。豊かな緑の中をを歩くいていくと、見えてくるのは、大正時代の建物を使った趣あふれるカフェ「茂庵(もあん)」。そこから眺める京の景色を堪能します。
銀閣寺にほど近い「哲学の道」沿いに建つ、「白沙村荘(はくさそんそう)」。これは、哲学の道を愛し、多くの桜を植えた画家・橋本関雪(かんせつ)の住まいであったことで知られます。住井さんとこの場所とのつながりとは?
住井さんとも親交のある、創業300年以上を数えるうちわ専門店「阿以波」(あいば)。そこで見つけた「透かしうちわ」は紙が透けて見え、インテリアにもなる華やかな品。涼しげなデザインに夏を感じます。
住井さんの店で作られたうちわが飾られている老舗の料理旅館「幾松」。風情あふれる鴨川納涼床で、京の夏の味、鱧(はも)料理に舌鼓。
うちわの老舗の女将とともに、京都ならではの夏の涼しさを感じていきます。