悠久への旅 とっておきの京都
放送内容
2時間スペシャル 古都を見守る禅寺と仏
今回は2時間スペシャル。室町時代から京の街を見守ってきた禅寺、勝林寺(しょうりんじ)の住職、宇野虓堂(うのこうどう)さんと共にゆかりの地をめぐります。そして、京都を代表する仏師のひとり、松久佳遊(まつひさかゆう)さんと、伝統の美を訪ねます。勝林寺の本尊は、一年の内でもわずかな期間しか公開されない秘仏。その中にはさらなる仏の姿がありました。寺のすぐそばにある京焼・清水焼の窯元(かまもと)では、中国からもたらされた技法を取り入れたという彩りあざやかな陶器を作っていました。さらに、勝林寺で使われているお茶や、坐禅(ざぜん)用の座布団など、寺にまつわる品々を扱う店にも足を運びます。
そもそも勝林寺は、鎌倉時代創建の「東福寺」に属する寺で、塔頭(たっちゅう)と呼ばれます。その東福寺の「三門」にまつられた、貴重な仏像や天井画に魅せられます。同じく東福寺の塔頭「光明院」では、昭和の名作庭家、重森三玲が手がけた庭園に心なごみます。
さらに、松久佳遊さんが所長を務める「松久宗琳仏所(まつひさそうりんぶっしょ)」へ。数々の仏や、時代を越えて受け継がれる技に驚かされます。その近くにあるのは、仏像や仏画を手がける際に使われる、材料や道具を扱う老舗。さらに、松久さんお気に入りの和菓子店では、色とりどりの生菓子に季節を感じます。
西陣の地で歴史を重ねる寺、「千本ゑんま堂」では、松久さんが手掛けた天井画を拝見、さらにその近くにある「千本釈迦堂」は、松久さんが折に触れて訪れる寺院。鎌倉時代の仏師・快慶、定慶が手掛けた貴重な仏像に出会います。
そして街の中に建つ旅館に置かれているのは、比叡山延暦寺から「大仏師」の称号を与えられた松久さんの祖父・松久朋琳(まつひさほうりん)の手がけた仏像。そこで佳遊さんの仏師としての思いを伺います。
禅寺の住職、伝統を受け継ぐ仏師と共に、いにしえの都の、はるかな時を感じていきます。
今回は2時間スペシャル。室町時代から京の街を見守ってきた禅寺、勝林寺(しょうりんじ)の住職、宇野虓堂(うのこうどう)さんと共にゆかりの地をめぐります。そして、現在の京都を代表する仏師のひとり、松久佳遊(まつひさかゆう)さんと、さまざまな伝統の美を訪ねます。
勝林寺の本尊は、一年の内でもわずかな期間しか公開されない秘仏の毘沙門天立像(びしゃもんてんりゅうぞう)。腰のあたりには真紅の厨子(ずし)がはめ込まれ、その中にはさらなる仏の姿が…。
寺のすぐそばにある京焼・清水焼の窯元(かまもと)「平安陶花園(へいあんとうかえん)」には、中国の技法を取り入れたという彩りあざやかな陶器があります。さらに、勝林寺でも使われている茶を扱う「椿堂茶舗(つばきどうちゃほ)」や、坐禅(ざぜん)用の特別な座布団などが並ぶ「一疋屋(いっぴきや)」といった、寺とゆかりの深い老舗にも足を運びます。
そもそも勝林寺は、鎌倉時代に創建された「東福寺」に属する寺で、塔頭(たっちゅう)と呼ばれます。その東福寺で訪ねるのは、堂々とした「三門」。そこには、貴重な仏像が据えられ、美しい天井画が描かれています。さらに、勝林寺と同じく、東福寺の塔頭である「光明院」では、昭和の名作庭家、重森三玲(みれい)が手がけたという庭園に心なごみます。
そして、松久佳遊さんが所長を務める「松久宗琳仏所(まつひさそうりんぶっしょ)」へ。昭和の大仏師・松久宗琳(まつひさそうりん)が創設したこの場所で、普段は公開されていない仏像の数々を拝見。工房では、時代を越えて受け継がれる技に驚かされます。
松久宗琳仏所の近くにあるのは、仏像や仏画の材料を扱う老舗。仏像に貼られる金箔(きんぱく)の店「堀金箔粉(ほりきんはくふん)」では華やかな輝きと出会い、画材が並ぶ「彩雲堂(さいうんどう)」では、松久さんの愛用する、絵の具や筆を見せて頂きます。
そして、松久さんお気に入りの和菓子店「亀屋則克(かめやのりかつ)」へ。繊細な生菓子に季節を感じます。
さらに、「千本釈迦堂」で、鎌倉時代の仏師・快慶、定慶が手掛けた貴重な仏像と対面し、そのすぐ近くにある「千本ゑんま堂」で、松久さんが手掛けた天井画を拝見。
街の中に建つ「旅館こうろ」に置かれているのは、比叡山延暦寺から「大仏師」の称号を与えられた松久さんの祖父・松久朋琳(まつひさほうりん)作の仏像。その前で、仏師としての思いを伺います。
歴史ある禅寺の住職、伝統を受け継ぐ仏師と共に、いにしえの都の、はるかな時を感じていきます。