悠久への旅 とっておきの京都
放送内容
祇園に残るレトロとモダン
祇園の一角で、レトロなたたずまいを見せる洋館「長楽館」。ここは、明治時代に建てられ、かの伊藤博文が訪れた事でも知られます。この館は現在、カフェやレストラン、そしてホテルとして多くの人に親しまれています。そんな長楽館のオーナー、土手素子さんとともに、祇園に息づくレトロとモダンを訪ねます。
まずは、長楽館のレストランでも使われるガラス製品を扱う店へ。ギリシャで手作りされた器は、好みの色や形を選ぶことができるのが魅力。さらに、町家を改装したマーブルデニッシュの店も訪れます。石畳が風情ある通りに面したギャラリーでは、漆を使ったジュエリーを拝見。懐かしい空気に満ちた昔ながらの喫茶店では、やわらかな地下水を使って入れたコーヒーを味わいます。
さらに、長楽館では、その優雅な室内や、普段は入ることの特別な部屋も見せて頂きます。長く伝統を育んできた祇園の街に息付く、新たな息吹をめぐります。
京の街の中でも雅(みやび)な空気の漂う祇園。その一角、緑豊かな円山公園のすぐ近くで、落ち着いたなたたずまいを見せる洋館「長楽館」。ここは、明治時代に建てられ、初代総理大臣、伊藤博文が訪れた事でも知られます。建築当時の雰囲気を色濃く残すこの館は現在、カフェやレストラン、そしてホテルとして多くの人に親しまれています。そんな長楽館のオーナーである土手素子さんとともに、祇園に息づくレトロとモダンを訪ねます。
ギリシャで手作りされたガラスの器を扱う「グラススタジオジャパン京都」は土手さんお気に入りの店。長楽館のレストランではこの店の器を使っているといいます。カスタムメイドで好みの色や形を選ぶことができる、バラエティ豊かな品を見せて頂きます。
2014年にオープンしたばかりの「グランマーブル祇園」は、昔ながらの町家を改装した店。レトロでありながらモダンな雰囲気が漂います。長楽館で行われる結婚式で、引き出物にも使われるマーブルデニッシュには、限定のものや、季節ごとの味わいもあるのだとか。
石畳が独特の風情を醸し出す「石塀小路(いしべこうじ)」。この趣深い通りに面して建つのが「ギャルリー石塀小路 和田」。ここで見ることができるのは、漆を使った珍しいジュエリー。レトロな通りでモダンなデザインの小物に出会います。
さらに、祇園で長く親しまれる、昔ながらの喫茶店「カトレヤ」。懐かしい空気に満ちたこちらには、店の中に井戸があり、柔らかい口当たりの地下水を使ってコーヒーをいれているのだとか。その味わいとは?
長楽館では、明治時代から使われているというクラシカルで、優雅な雰囲気の漂う室内や、洗練された家具などを拝見。そして普段は公開していない特別な部屋も案内して頂きます。伊藤博文も眺めたというこの館から見える景色とは…。
長きに渡り伝統を育んできた祇園の街ではぐくまれた、新たな息吹をめぐります。