悠久への旅 とっておきの京都

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放送内容

料理人とめぐる魯山人

茶懐石の名店「辻留(つじとめ)」の店主は代々、芸術家、美食家として知られる北大路魯山人(きたおおじろさんじん)と深いかかわりがありました。
さらに辻留の京都本店を取り仕切る、平晴彦(たいらはるひこ)さんと共に京に残る魯山人の面影をめぐります。
まずは、辻留に伝わる魯山人の様々な器を見せて頂きます。
また若き日の魯山人が手がけたという看板を訪ね、京の街へ、そのダイナミックな作品に感銘を受けます。魯山人が足繁く通ったという「鯖(さば)寿司」の老舗に伝わる味わいとは?
さらに、辻留が料理に使うというゆばの専門店では、魯山人とゆばのかかわりをひもときます。
祇園に建つ、魯山人の作品に魅せられた館長が開いた私設の美術館で出会うのは、魯山人の貴重なコレクション。さらに、魯山人の墓を訪ね西賀茂の寺へ…。
そして最後に、平さんに、魯山人ゆかりの料理を作っていただきます。
魯山人の心を受け継ぐ料理人とともに、京の街を歩きます。

まず旅人が訪ねたのは、京料理の老舗が数多くひしめく京都にあって、茶懐石の名店として知られる「辻留(つじとめ)」。裏千家の茶会の料理をあずかるこの店の主は代々、かの北大路魯山人(きたおおじろさんじん)とも深いかかわりがあるとか。魯山人の書による暖簾(のれん)や、魯山人の手による様々な味わい深い器を見せて頂きます。辻留ではそれら貴重な器に料理を盛り付けることもあるのだとか。今回は、そんな辻留の京都本店を取り仕切る、平晴彦(たいらはるひこ)さんと共に、京に残る魯山人ゆかりの場所をめぐります。
京都に生まれ育った芸術家、魯山人は美食家としても知られ、街にはところどころに彼の面影が残されています。
若き日の魯山人が彫った看板に出会えるのは、みそ専門の老舗「八百三(やおさん)」。さらに1300年の歴史を誇った水引の老舗にも、魯山人が彫った看板が残されていました。
魯山人がよく通ったという店が、京名物「鯖(さば)寿司」でよく知られる名店「いづう」。彼が愛した伝統の味わいを堪能します。
にぎわう錦市場にある、「ゆば」の専門店「湯波吉(ゆばきち)」。
こちらは、辻留が特別なゆばを注文しているという平さんお気に入りの店。魯山人とゆばとのかかわりもひもときます。
祇園の街の中にあるモダンな建物「何必館(かひつかん)・京都現代美術館」。ここは魯山人の作品に魅せられた館長が作った私設の美術館。50年もの歳月をかけて集めたという、その貴重なコレクションを見せて頂きます。さらに、そこには魯山人の作品をより深く理解することのできる場所もありました。
さらに、京の街の北、西賀茂と呼ばれる場所に建つ「西方寺(さいほうじ)」。そのすぐそばにある墓地へ…。そこに眠る魯山人へと思いをはせます。
そして、最後に訪れるのは、出張専門である辻留の料理を気軽に味わうことのできる場所、グランドプリンスホテル京都の「茶寮」。平さんに特別に、魯山人ゆかりの料理を作って頂きます。そこで改めて知るのは、辻留に伝わる食の美学…。
魯山人の心を受け継ぐ料理人とともに、ゆかりの場所を歩きます。