悠久への旅 とっておきの京都
放送内容
2時間スペシャル 魯山人と京の彩り
今回は2時間スペシャル。茶懐石の名店「辻留・京都本店」を取り仕切る、平晴彦(たいらはるひこ)さんと、芸術家・北大路魯山人(きたおうじろさんじん)の面影を巡り、八ッ橋の老舗「聖護院八ッ橋総本店」の専務取締役・鈴鹿可奈子さんと「京の彩り」を訪ねます。平さんが腕をふるう「辻留(つじとめ)」は魯山人とかかわりが深く、彼の手がけた暖簾(のれん)や器を見せていただきます。さらに京の街を歩き、魯山人が彫った看板を掲げる老舗を訪れます。祇園では、彼がこよなく愛したという鯖寿司を味わい、そして。魯山人の作品の数々を展示した美術館を訪れます。
京の街の北に建つ寺、そのすぐそばにある墓地で眠る魯山人へ思いをはせ、最後に辻留の料理を予約制でいただける場所で、平さんに魯山人ゆかりの料理を作って頂きます。
そして、訪れたのは、聖護院八ッ橋本店、鈴鹿さんとともに、店のすぐそばにある寺を訪ね、八ッ橋発祥の物語をひも解きます。さらに鈴鹿さんがプロデュースするスイーツのような新感覚の生八ッ橋や、美しい色合いの豆菓子を堪能。そして、お香や風呂敷の専門店で、彩り豊かな品々に心ひかれます。さらに鈴鹿さんが折に触れて足を運ぶという名高い禅寺の庭で、心なごむひとときを過ごします。
芸術家の追い求めた「味わい」と「美しさ」、そして街のいたるところで出会う鮮やかな「彩り」、…京の都に秘められた、奥深い伝統を味わいます。
今回は2時間スペシャル。茶懐石の名店「辻留・京都本店」を取り仕切る平晴彦(たいらはるひこ)さんと、京都に生まれ育った芸術家・北大路魯山人(きたおうじろさんじん)の面影を巡り、銘菓・八ッ橋の老舗「聖護院八ッ橋総本店」の専務取締役・鈴鹿可奈子さんと「京の彩り」を訪ねます。
まずは、平さんを訪ね、「辻留(つじとめ)」へ。この店の主は代々、魯山人と深いかかわりがあり、店内では彼の手がけた暖簾(のれん)や器を見る事ができます。
京の街を歩いて訪れたのは、魯山人が彫った看板を守る、歴史ある味噌(みそ)専門店「八百三(やおさん)」。力強いその作品に触れます。
祇園に暖簾を掲げる「いづう」は、鯖寿司の名店として知られ、魯山人も足しげく通ったという店。彼が愛した伝統の味を堪能します。
辻留の料理に使われているというゆば専門店「湯波吉(ゆばきち)」。ここでは、手作りのゆばとともに、魯山人と湯葉とのつながりを伺います。祇園で魯山人の貴重なコレクションを見ることができるのが、個人のコレクションを公開している私設の美術館「何必館(かひつかん)・京都現代美術館」。そこでは、館長が50年かけて集めた数々の作品に出合います。さらに、京の街の北にある「西方寺(さいほうじ)」では、すぐそばにある墓地に眠る魯山人へ思いをはせます。
辻留の料理を予約制でいただくことのできる、グランドプリンスホテル京都の「茶寮」。ここで平さんに、特別に魯山人ゆかりの料理を作って頂き、その食にまつわる美学を感じていきます。
続いて鈴鹿さんを訪ね、「聖護院八ッ橋総本店」へ。彩もさまざまな、生八ッ橋。しかし実はそれより古くから愛されているのが、お琴のような細長い形の「聖護院八ッ橋」。
その歴史をひも解けるという、平安時代から続く寺・金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)には、八ッ橋発祥の物語が伝わっています。
京の街の中心、祇園にある、鈴鹿さんがプロデュースしたお店「nikiniki」(ニキニキ)には、スイーツのような新感覚の生八ッ橋をいただくことができます。
そして、鈴鹿さんが家族ぐるみで付き合いがあるという豆菓子専門店「豆政」。赤・白・黄・緑・茶の色合いも美しい「五色豆」は八ッ橋とともに、京土産として名高い品。
さらにお香専門店「松栄堂」、風呂敷を扱う「宮井」では、伝統と新しさが溶け合う彩り豊かな品々にひきつけられます。
鈴鹿さんが折に触れて訪れるという、鎌倉時代に始まる禅寺「東福寺」。
昭和を代表する作庭家・重森三玲の手がけたお気に入りの庭で、心なごむひとときを過ごします。
芸術家の追い求めた「味わい」と「美しさ」そして、町のいたるところで出会う華やかな「彩り」、…京の都に受け継がれる奥深い伝統を味わいます。