悠久への旅 とっておきの京都
放送内容
画家とめぐる京の風景
四季折々の表情を見せる古都の風景を長年に渡り見つめてきた画家、池田良則さん。今回は池田さんの案内で、人々の心をひきつけてやまない、美しい景色をめぐります。
まずは池田さんの作品に出会える場所へ。京都大学にあるフレンチレストランに掲げられているのは、ヨーロッパや京都の街角を捉えた風景画。そして漬物の老舗では、京の街並みを描いた店のパンフレットを拝見。ここでは旬のお漬物もいただきます。
さらに、風情ある街並みを歩けば、町家を改装した珍しいゲストハウスがありました。さらにその近くにあるカフェで人気のメニューを味わいます。実は、この辺りでは、はるかな歴史の名残にも出会うことができるのだとか。
池田さんがよく訪れるという料亭では旬の素材をふんだんに使った美しい京料理を頂きます。街の東側に位置する歴史ある寺院には、感性豊かな画家の心を捉えた「美」がありました。
美しき風景をめぐりながら、歴史と伝統を秘めたいにしえの都の、奥深い魅力をひもときます。
季節により、さまざまな表情を見せる京都。今回はそんな古都の風景を長年に渡り見つめてきた池田良則さんの心をひきつけた美しい場所をめぐります。
案内してくれるのは、文化勲章を受章した池田遙邨(ようそん)を祖父に持ち、京都で三代に渡って画家だという池田良則さん。20年ほど前から京都の各地の風景を数々描き続けているといいます。
まずはそんな池田さんの作品に出会える場所へ…。
時計台がクラシックな雰囲気を漂わせる京都大学。そのキャンパス内にあるフランス料理店「ラトゥール」に掲げられているのは、ヨーロッパや京都の街角を捉えた風景画。街を南北につらぬく鴨川(かもがわ)も、池田さんがよく描く風景の一つ。三条から四条まで、鴨川沿いを歩きながら、風情あふれる、さまざまな川の風景を眺めます。
そして、江戸時代から続く漬物の老舗「村上重(むらかみじゅう)本店」にあるのは、この店のパンフレットとして長年に渡って描いたという四季折々の京の街並み。ここでは旬の野菜を使った漬物もいただきます。
京の中心地よりやや北に位置する通り。趣ある路地を入ると見えてきたのは、明治時代に建てられた町家を改装したゲストハウス。ここに滞在しながら、町家の暮らしを体験することができるのだとか。その近くにあるカフェ「綾綺殿(りょうきでん)」では、地元の人オススメのメニューを味わいます。ちょっと変わったこのお店の名前、実は、この地に残るはるかな歴史を物語っているのだといいます。
池田さんがよく訪れるという「梁山泊(りょうざんぱく)」は、ご主人の文化人との交流や、芸術への深い造詣が感じられる料亭。ここでいただくのは、旬の素材をふんだんに使った美しい京料理。
そして、街の東側に位置する名高い禅寺「東福寺」。その中にある「退耕庵(たいこうあん)」は、室町時代に始まるという歴史ある寺院。この寺の庭には、感性豊かな画家の心を捉えた「美」がありました。
趣深い風景をめぐりながら、歴史と伝統を秘めたいにしえの都の、奥深い魅力をひもときます。