トウキョウリラックス

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トウキョウタイムレスデザイン

津田塾大学
(8月28日(木)・9月4日(木))

今回訪れたのは、東京都小平市にキャンパスを構える「津田塾大学」。女子高等教育機関の先駆けとして、1900年に創立した由緒ある女子大学。緑溢れる9万6千㎡の敷地には、1931年、佐藤功一の設計による本館などの名建築がたたずむ。中でも有名なのが、日本を代表する建築家・丹下健三が設計を手がけた「星野あい記念図書館」。浮かんでいるようにデザインされた外観、圧倒的な存在感を放つコンクリートの柱、湾曲した木の手すりなど、いたるところに丹下の遊び心が散りばめられた建物。

放送バックナンバー
  • 津田塾大学

今回のポイント

  • 本館

    1931年に完成した本館。赤茶色のタイルで覆われた外観が西洋のクラシカルモダンな雰囲気を醸し出す。ヨローピアンテイストの本館・屋根に設置されているのは、凍結や塩害に強い塩焼き瓦。

  • 図書館

    1954年に完成した「星野あい記念図書館」。設計者は、日本近代建築の巨匠、丹下健三。丹下は、周りにコンクリートの縁を設けることで、建物自体が空中に浮かび上がることをイメージ。回廊のような縁には、水色と白のポップなカラーリングのタイルが敷き詰められている。

  • 図書館ロビー


    フロア2つ分の高さを有する閲覧スペース。ロビーには、50年以上使われている、辞書専用の本棚を設置。書籍の劣化を防ぐため、通気性の良いデザインに。2階へと続くシンプルな階段は、木製の手すりが、建築家の感性と職人の技術の高さを感じさせる。

  • 廊下


    遠近法をうまく使い、空間の広がりを演出した不規則なデザインの2階廊下。奥に行くに従って、奥行きを感じさせるように次第に狭くなっている。

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