東海大学 代々木キャンパス
(6月19日(木)・6月26日(木))
今回訪れたのは、緑あふれる渋谷区富ヶ谷にたたずむ「東海大学 代々木キャンパス」。1955年、モダン建築界の巨匠・山田守の設計により完成。京都タワーや東京都水道局長沢浄水場をはじめ、山田が手がけた作品の数々は未来的で、現在でも斬新な印象を与える。うねるようなコンクリートの外装の1号館、X型にデザインされた2号館、その屋上にそびえ立つ赤い電波塔など、キャンパス内にはユニークで大胆なモダンデザインが散りばめられている。
- 東海大学 代々木キャンパス渋谷区富ヶ谷2-28-4
- 1号館
コンクリート造りの1号館。入り口の庇(ひさし)は、湾曲しながら次第に薄くなっていく、シャープで伸びやかなデザイン。複数のフロアをまたぐように設置された大きな柱はジャイアントオーダーと呼ばれる支柱。
- 2号館
エックス型にデザインされた2号館は、50年経った現在でも斬新な印象を与える。入り口へのアプローチにはキノコのような形をした円柱、「マッシュルームコラム」で支えられた、独創的な庇(ひさし)を装飾。
- らせんのスロープと階段
エックス型の建物の中心に渦巻く、白いらせんのスロープ。円を描きながら緩やかに傾斜し、上階へと導いてくれる。さらにその中にはらせん階段を設置。2重のスパイラルが近未来的な雰囲気を漂わせる。
- 電波塔
屋上のらせんスロープを上がって行った先にあるのは、FM放送実用化にむけた研究のために使用されていた電波塔。大学のシンボルとも言えるこの塔からは、新宿新都心の摩天楼、緑溢れる渋谷といった、東京の絶景を楽しむことができる。