国際ビルヂング
(6月5日(木)・6月12日(木))
今回訪れたのは、東京屈指のオフィス街、丸の内に位置する「国際ビルヂング」。帝国劇場、レストラン、オフィスなど様々なジャンルのテナントを有する、地上9階・地下6階の複合型ビルディングとして1966年に完成。設計を手がけたのは現・三菱地所設計。外観のみ、建築家・谷口吉郎がデザインしたと言われている。ポップなカラーリングのステンドグラスが散りばめられたエントランスや、個性的な階段、タイル張りのエレベーターホールが、快適でモダンなビジネス空間を演出している。
- 国際ビルヂング千代田区丸の内3-1-1
- 外観
落ち着いた色調でデザインされたシックな外観。ガラスのカーテンウォールと赤茶色の朱泥タイルが洗練された雰囲気を漂わせる。建物の角には重厚な漆黒の御影石が施されている。
- エントランスロビー
フロア2つ分の高さを持つ、開放的なエントランス。天井には柔らかな光の照明を市松模様に配置。ピンク大理石の支柱が圧倒的スケールを放つ。
- 階段
地下1階から地上2階までをつなぐ、メタリックなデザインの階段。段板には、緩やかに湾曲したステンレス合金と黒く輝く御影石を使用。その上には正方形にデザインされた真鍮を規則的に装飾。金属と石を組み合わせた秀逸なデザインの階段が完成した。
- 間接照明
“階段下のデッドスペースを利用して設けられた間接照明。幾重にも重ねられたガラスブロックの中から蛍光灯で照らすことで、琥珀のように美しく輝く。
- エレベーターホール
星空をイメージさせるエレベーターホール。壁一面に色とりどりのタイルをモザイク調に配置。壁とグラデーションを描くように、天井にもタイルがあしらわれている。宝石のようにデザインされた天井のライトはアトランダムに並べられ、幻想的な趣に。