自由学園明日館
(4月3日(木)・10日(木))
今回訪ねたのは、池袋の閑静な住宅街にたたずむ自由学園明日館。
世界三大建築家、フランク・ロイド・ライトの設計により1922年に完成した学校。
当時のままに改修され、現在は多目的ホールとして利用されている。
中央棟を中心に厳密なシンメトリーにデザインされた建物は、自然と調和するように高さを抑えた造り。
ラウンジホールの大きな窓、V字型の吊照明など、館内のいたるところに、ライトが得意とした幾何学デザインが施されている。
- 自由学園明日館
豊島区西池袋2-31-3
03-3971-7535
- 外観
高さを抑えたシンプルな外観は、中央棟を中心にしたシンメトリーなデザイン。 2001年に大規模な解体修理工事が行われ、当時の作りをそのままに復元。 波打つ窓ガラスや緑色の木枠が今も変わらず残る。
- ラウンジホール
あえて屋根裏を作らずに、天井を高く取った開放的なラウンジホール。 大きな窓の木枠は、ライトが得意とした幾何学模様でデザイン。 ラウンジホールに並べられた、六角形の背もたれの椅子は、 幾何学的な建物とのバランスを考えて、フランク・ロイド・ライト・スタイルで設計。
- 食堂
学校だった当時は食堂として使われていた2階のスペース。 東西の壁それぞれにほどこされた明り取りからは、 柔らかな日差しが差し込み、生徒達に憩いの空間をもたらした。 V字型にデザインされた装飾的な吊り照明は、高い天井に映えるよう、 建築家のライトがその場で設計したもの。