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トウキョウタイムレスデザイン

ビラ・ビアンカ
(12月20日(木)・27日(木))

今回訪ねたのは、渋谷区神宮前の明治通りぞいに位置するマンション「ビラ・ビアンカ」。1964年、東京オリンピック開催の熱狂の中で完成し、デザイナーズマンションの先駆けと言われるヴィンテージ・マンション。
住戸を無造作に積み上げたような建物が雁行して立っている姿は迫力そのもの。
コンクリート打ち放しの壁面とアルミ素材の窓は、1964年に完成したとは思えない、新鮮かつモダンなデザイン。居住スペースには、当時設置された「ロケットキッチン」と呼ばれる対面式キッチンや、ベランダを利用した坪庭なども現存。
クリエーター達が憧れるモダン建築に、コモエスタ八重樫も「キテます!」を連発!

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今回のポイント

  • エレベーターホール

    エレベーターホールで迎えてくれるガラスブロックの円柱。
    各階の中央に位置する明かり取りだが現在は天井がふさがれ使われていない。
    機能性とモダンが共存する明かり取りを作るため、技術者たちは試行錯誤を繰り返した。

  • ロケットキッチン

    宇宙船の操縦室を思わせるキッチン。
    通称「ロケットキッチン」、このマンションの特徴の1つ。
    当時各部屋にビルトインされていた対面式のシステムキッチン。建設当時のままの姿で残っているのは珍しい。
    曲線が美しい、メタリックな収納スペースや幾何学的デザインのコンロ部分など43年前に作られたとはまるで想像できない斬新なフォルム。
    木目とステンレスが融合した近未来的なデザイン。

  • バスルーム

    限られた部屋にだけ存在する円い湯船の浴室。
    八角形で全面タイル貼りのバスルーム。
    奇抜なデザインながらも、ノスタルジックな雰囲気を醸し出す円形の湯船。
    立地を生かして、三面の壁には採光窓が施されている。

  • ベランダ

    骨董の天才と称された美術評論家、青山二郎が晩年を過ごした部屋。
    青山はベランダを、愛する壷や植物で飾り、アヴァンギャルドな建物の中に、天才の感性輝く和の坪庭を作り出した。

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