東京文化会館
(12月6日(木)・13日(木))
上野公園に位置する「東京文化会館」。
東京開都500年の記念事業として、1961年に建設された本格的なオペラ劇場と小ホール、音楽資料室などからなる文化施設。
設計したのは、ル・コルビュジエの元で学び、モダニズム建築の旗手として第二次世
界大戦後の日本建築界をリードした前川國男。コンクリートと打ち込みレンガタイルが用いられた外壁、アートを思わせるホール内部の音響壁面や螺旋階段など、前川國男のデザイン・エッセンスが込められた秀逸な建築物だ。
- 東京文化会館
東京都台東区上野公園5-45
電話03-3828-2111(代)
- 真ちゅうのカーテン
エントランスホールの奥にある真ちゅうでできた重厚感あるカーテン。
円形と四角形の組み合わせの妙が、空間に強いインパクトを与える。
使いやすさと美しさを併せ持つメタリックなカーテン。
モダンデザインの核である機能美が感じられる。 - 青いら旋階段
急なカーブを描く ら旋階段。
長い年月を経た今でも、与える印象は強烈。
角度のついた手すりの曲がり具合は、木材の絶妙な組み合わせで出来上がる。 - 大ホール
カラヤンをはじめ名だたる巨匠たちがタクトを振った大ホールは、熱く燃えたぎる溶鉱炉をイメージ。
音響補助版は、音響技術者・牧田康雄と彫刻家・向井良吉の共同制作。
色とりどりの座席は、空席でも演奏家たちの力を引き出すように考えられたデザイン。
舞い散る紙吹雪をイメージした色合いがホールに映える。