辰巳琢郎の家物語 リモデル★きらり
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メゾネットを屋根の形の下り壁で仕切った初台の家

今回訪ねたのは東京都の明治神宮のほど近く。以前は皇室の御用地でほとんどが畑だったそうですが明治天皇を祀るため、全国からおよそ10万本の木が送られ100年後に完成するよう、この鎮守の森は作られました。
施主のKさん一家は、ご主人と奥様そして幼い2人のお子さんの4人家族です。以前からこの地にお住まいのKさんは、当初、奥様の実家近くの賃貸物件に暮らしていましたが、長女の誕生をきっかけに新たな住まいを探すことに。ご主人は戸建て派。奥様はマンション派と意見が分かれていましたが、偶然にも奥様の実家からすぐ近くに、室内の螺旋階段と2階部分にある広いルーフバルコニーが特徴のメゾネットタイプのマンションを見つけました。マンションでありながら、戸建てのような空間にご夫婦とも一目で気に入り購入を決意。しかし、部屋が細かく仕切られて暗く、築年数も経っていたので、大学時代の友人の建築家にリモデルを依頼。
以前は1階にLDK、2階は寝室が3部屋の間取りでした。今回は2階の壁を取り払いLDKを2階に移動。ワンルームにしてルーフバルコニーと合わせて広く使いたいと考えました。既存の壁を取り払ったことで外光が入り、明るい部屋になりました。さらに、将来、子どもたちが成長した時は、新に設けた屋根型にくりぬかれた壁を閉じればリビングダイニングと2つの子ども部屋に分けられるような設計にもなっています。
また、マンションの構造上、リビングダイニングの下は別の住人の家になるため、小さい子どもがいることを考慮して床を上げて防音対策を施しました。階下の家に気兼ねなく、子どもたちを遊ばせることが出来るようになったそうです。
広いテラスを手に入れ、バーベキューセットを購入したご主人。休みの日には友人を呼んでバーベキューパーティーをするのが楽しみだそうです。平日は仕事をされている奥様も、休日などは一日中家にいてもストレスなく、とても心地よく過ごせるとのこと。ご夫婦二人のそれぞれのリクエストを見事に叶えたリモデルでした。

設計担当:富永大毅建築都市計画事務所
http://www.ht-at.com/

 
 
 
 

【平面図】

■1階

Before

After

Before After
Before After