辰巳琢郎の家物語 リモデル★きらり
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階段室をオープンにした軽量鉄骨の明るい家

今回訪ねたのは、都内でも「住みたい街」として人気のエリア、杉並区荻窪。大正から昭和初期にかけて、東京近郊の別荘地として憧れの的だったこの地には、井伏鱒二など多くの文化人が居を構えていました。今も残る当時の街並みと共存する風景に、人気の秘密があるのかもしれません。
そんな荻窪にご家族でお住まいのNさん。元々荻窪の賃貸で暮らしていましたが築13年の一戸建てを新たに購入しリモデルしました。以前の家は部屋の間仕切りが多く、北側の玄関まで光が届きませんでした。間仕切りを減らすリモデルによって、明るく開放感のある家に生まれ変わりました。
住宅街なので、すぐに自分の家だと分かるような個性的な家にしたかったというNさん。正面の壁は既存の壁の外側に白い外壁を設け、斜めにせり出すようなデザインにすることで個性的で重厚感のある外観になりました。玄関を入るとすぐに階段がありましたが、狭く圧迫感があり傾斜も急だった為、リビング寄りに昇り口を移動してゆったりとした玄関まわりに変更しました。また、リビングと接する段差の切り口を斜めにすることで、更に奥行きが感じられるように設計。三和土と同じタイルを水まわりから階段下まで敷き、土間としても使えるようにしました。キッチンは対面式のアイランドキッチンにして家の中央へ配置。水まわりへの動線も直線でまとめられ、キッチンから家全体を見渡せるようになりました。部屋を仕切る壁を減らし、一つの空間の中に、みんなで暮らしていることを感じられる家になったという奥様。
料理をしながら、リビングで産まれたばかりのお子さんの世話をするご主人と赤ちゃんを見ていると、「とても幸せな気持ちになります」と奥様の笑顔が印象的でした。

設計担当:吉デザイン設計事務所
http://kichi-d.com/

 
 
 
 

【平面図】

■1階

Before

After

Before After

■2階

Before

After

Before After