辰巳琢郎の家物語 リモデル★きらり
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低コストで甦った築70年の家

今回辰巳琢郎が訪ねたのは、大阪市の中心部から10分ほどの大阪市・福島区。高層マンションが立ち並ぶ一方で戦災を免れた昔ながらの街並みが今も残っています。
狭い路地に家が立ち並ぶ中にひと際目立つ黒い板塀の家がNさん宅です。
築70年の家を500万で全面リモデルしたNさん一家は、ご主人と奥様、2才になるお子さんの3人家族です。
お子さんの成長に伴い、大阪市内に庭付き一戸建てを持ちたいと探していましたが、予算に合う物件がなかなか見つからず、やっと見つけたのが築70年という古家でした。
老朽化が激しく当初はとても住める状態ではありませんでした。
Nさんご夫婦の当初のリモデル予算は300万でしたが、この予算で全面リモデルを引き受けてくれる会社は無く、途方に暮れていました。
そんなご夫妻の希望を聞き引き受けた建築家の津田さんは、様々なアイデアと努力で徹底してコストダウンを実行しました。
Nさんが特にこだわった漆喰壁はコストを抑える為に家族、友人を総動員し、2ケ月かかって完成させました。
そして工務店にストックしていた中古の扉や窓などをリサイクルし、サンプル材などを上手に使って仕上げました。
また元々の古い基礎がレンガブロックだった為、すっかり傾いていた建物をジャッキアップして、新たにコンクリートの基礎を作り耐震性を高めました。
中でもN邸の一番のポイントは、北側にあった洋室二間を取り壊して大きな中庭を作ったことです。
その中庭を存分に楽しめるようにと元々和室だった部分を吹き抜けのあるテラスとして大胆に変身させました。
都心で庭付き一戸建てを手に入れたNさん。
休日には、緑豊かな庭でバーベキューなど、新しいリモデル生活を家族揃って楽しんでいるようです。

T-Square Design Associates
http://www.t2designassociates.com/