アトリエ感覚を楽しむ家

今回辰巳琢郎が訪ねたのは、新宿より小田急線で20分ほど、近くには野川が流れる緑豊かな狛江市の住宅地です。
自動車メーカーに勤めるデザイナーであるＳさんは、現在奥様と愛犬2匹とともに暮らしています。これまでの賃貸住宅ではペットの制限も多く、なかなか満足 できる物件が見つかりませんでした。また、普段から友人達を集めてのパーティーも多く、人がもっと集まり易い、以前より都心に近い場所に住居を構えること も夢でした。そこで、思い切って地下１階地上2階、タウンハウス型の低層集合住宅を購入してリモデルしました。　ご夫婦とも芸術系の大学出身ということも あって、具体的なイメージ図を描いて建築家にリモデル依頼をしました。
改装前は壁で仕切られた狭い空間がたくさんありましたが、今回のリモデルで壁を取り払い、ふたつの空間をひとつにしたりすることで、広い開放感のある家に なりました。例えば、狭い階段の壁を取り払い、手すりで地下から2階まで繋げて吹き抜けにして縦の広がりを演出しました。　地下にあった二つの部屋は大き なひとつのベッドルームに、壁で遮られていた２階のキッチンは壁を取り払い、18帖の広さを十分活かす為、アイランド型のキッチンに変更しました。
フランスのアパートなどの屋根裏部屋をイメージしてデザインし、壁一面、鮮やかな緑色にペイントを施し、アンティークな欧風壁紙やフレンチテイストを感じ る猫脚タイプの洋バスを設置したサニタリーなど、遊び心満点の家になりました。愛犬たちも広い空間で自由に動き回ることが出来るようになり、自分たちの大 好きな絵や雑貨に囲まれて、幸せそうなお二人でした。

まんぼう
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