建物遺産~重要文化財を訪ねて~
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旧中村家住宅
中村家は、屋号を「糸治(いとじ)と称し、呉服、糸などを扱う当時盛岡における指折りの商家で、後に盛岡藩特産の紫根染を一手に扱い繁盛した豪商である。主屋は文久元年(1861)に造られ、片側に通りにわ(土間)を取り、部屋を二列に並べる典型的な町家構造である。建築当時の姿を留める東北地方には数少ない町家の遺構である。
中村家は、屋号を「糸治(いとじ)と称し、呉服、糸などを扱う当時盛岡における指折りの商家で、後に盛岡藩特産の紫根染を一手に扱い繁盛した豪商である。主屋は文久元年(1861)に造られ、片側に通りにわ(土間)を取り、部屋を二列に並べる典型的な町家構造である。建築当時の姿を留める東北地方には数少ない町家の遺構である。