建物遺産~重要文化財を訪ねて~

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旧諸戸家住宅[現・六華苑]

桑名は木曽川、長良川、揖斐(いび)川の河口に位置にあり、恵まれた水利を生かし、穀倉地帯の物流拠点であった。諸戸家は米穀業、植林事業で莫大な財を成し、地元桑名の公共事業にも力を注いだ家柄。旧諸戸家住宅は、豪商諸戸家2代目・諸戸清六の新居として大正初期に建設てられた邸宅。和館が大正元年、洋館が大正2年の建築で、洋館の設計は英国人ジョサイア・コンドル。和館と洋館が直線上に接続する配置に特徴がある。共に揃って残っており、東海西部地方の本格的洋館を備えた代表的邸宅として貴重である。