建物遺産~重要文化財を訪ねて~
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旧富岡製糸場
旧富岡製糸場は、明治政府の殖産興業政策に基づいて設立された官営の模範器械製糸工場である。明治4年(1871)に起工、翌5年(1872)に繰糸所と東西の置繭所が落成・開業した。繰糸所は平屋建、東西の置繭所は2階建で、ともに桁行100m以上の大規模な木骨煉瓦造である。旧富岡製糸場の繰糸所、東西の置繭所等は明治初期の官営製糸工場遺構で、開業時に近い時期の主要生産施設がほぼ完存しており、高い歴史的価値がある。また、木骨煉瓦造を中心とした我が国最初期の西洋式建築の構造技術や建築技法を伝えており、学術的に高い価値がある。