インタビュードキュメント 勝負の瞬間(とき) アスリート×二宮清純 スポーツ界には、現代日本を代表する人間像がある。アスリートには、新しい発想と戦略を感じる・・・。

第26回 己の力を信じ抜く。スピードキング 西岡利晃(にしおか としあき)

WBC世界スーパーバンタム級チャンピオン 西岡利晃(34)。
相手を寄せ付けない圧倒的なスピードと、「モンスターレフト」と呼ばれる左ストレートを武器に数々の挑戦者を一発のパンチでリングに沈めてきた。そんな世界最強の男に、 スポーツジャーナリスト二宮清純がロングインタビュー。
今や絶対王者として君臨する西岡だが、4度にわたる世界挑戦での敗北、 アキレス腱の断裂……。ジムの会長からは引退も勧告された。
険しき王者への道のりで、西岡を奮い立たせたものとは一体何だったのか?
秋には世界中のボクシングファンが注目する聖地ラスベガスで日本人初の防衛戦が予定されている西岡利晃が、自らを語り尽くす!



見どころ

「世界チャンピオンになる」。小学五年生から描いた夢。
少年時代から最強のボクサーを目指していた西岡。
欲しくてたまらなかった世界チャンピオンのベルトは想像以上に遠かった。
初の世界挑戦から4度の敗北を喫し、ジムの会長から引退も勧められた。
4度目の敗退から、5度目の挑戦までにあったのは4年半もの空白の時間。
それでも西岡には自分の才能に確信があったという。
「ボクシングだけは譲れない」
5度目の挑戦で世界チャンピオンとなった西岡。
諦めず王者へと辿り着いた要因を二宮は、いい意味でのKY力(空気を読まない力)だと分析する。
西岡はベルトを手に入れるまでの長く孤独な時間に何を想い、いかにして自己を鍛錬していったのか? そしてチャンピオンとなった瞬間、西岡の胸にどんな想いが込み上げてきたのか?

世界チャンピオンの技術。
圧倒的なスピードと、突き抜けた破壊力を持つ左ストレート。
この武器を持つ西岡が進化したポイントとして挙げたのは、相手からの
パンチの受け方だった。そのカギは「首」の使い方。 
世界の頂点に立つ男が、これまでに培ったテクニックを披露する

聖地ラスベガスへの挑戦。チャンピオンとしてのこれから。
今秋に予定されているラスベガスでの7度目の防衛戦。
現在、チャンピオンが理想とするボクシングの8割方は完成しているという。
完璧なボクシングを追求する上で、次戦に向けて必要な要素とは何なのか?
西岡は今、ボクシングが楽しくて仕方がないという。 
34歳の年齢は、ボクサーとして決して若くはない。
「全ての努力と全ての挑戦をしてから引退します」
これからを問われたチャンピオンから力強い言葉が飛び出す。

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