茅乃舎Presents 響け!吹奏楽の甲子園 第60回全日本吹奏楽コンクール 全国大会 高校の部

茅乃舎Presents 響け!吹奏楽の甲子園 第60回全日本吹奏楽コンクール 全国大会 高校の部

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放送内容

2012年11月1日、例年と会場を変え、名古屋国際会議場センチュリーホールにて「第60回全日本吹奏楽コンクール」全国大会高校の部が行われた。
日々の練習風景、各地区での激戦、緊張の本番、そして運命の結果発表―。
大会当日の演奏シーンはもちろん、吹奏楽に情熱を注ぐ高校生たちや、個性豊かな指導者に密着し、涙と感動のドラマを紹介。



今回番組が密着したのは、初出場「浜松海の星高等学校」、“埼玉御三家"のひとつ「埼玉県立伊奈学園総合高等学校」、昨年金賞を受賞した「出雲北陵高等学校」の3校。

まず、強豪校がひしめく東海支部を勝ち上がり、初出場を果たした「浜松海の星高校」。
昨年金賞を獲得した愛工大名電は、三出休み(※1)で出場なし。また、三出明けの全国常連・安城学園が東海大会で全国への切符を逃し、チャンスの年となった。
実力では他校に及ばないかもしれないが、練習時間は誰にも負けない。

全国出場校の中で、唯一、課題曲2・行進曲「よろこべ歩きだせ」を選曲したが、これは、他校と同じ曲をやっても勝てない、と先生が悩んだ結果だそうだ。

そして、女子校の宿命である「低音パートのパワー不足」をどう克服するのか?
練習を重ねてきた海の星高校、努力は身を結ぶのだろうか。

次に、吹奏楽が盛んな県として全国を引っ張る埼玉県の中でも、“埼玉御三家"と呼ばれる埼玉県立伊奈学園総合高等学校。中高一貫の県立高校で、吹奏楽部の部員は200名もの大所帯。
指揮の宇畑先生は伊奈学園吹奏楽部の初代部長だったそうだ。独特の練習から生み出される強豪校のサウンドの秘密に迫る。自由曲は超絶技巧で有名なピアニスト・リストの曲を吹奏楽用にアレンジしたもの。ピアノのために書かれた曲なので音符の数が非常に多い。伊奈学園はどう表現していくのか。



そして、昨年はバンダ(離れた位置で演奏する別働隊)を取り入れて印象に残る演奏をし、見事金賞を受賞した出雲北陵高等学校。2007年、それまで中学の部の強豪「出雲一中」こと出雲市立第一中学校で指導していた原田先生が赴任し、わずか数カ月でその年の全国大会に出場した。

今年は中国支部の出場枠が3校から2校に減ったが、その状況でも全国出場を決め、着実に成長を遂げている注目校だ。
そんな出雲北陵高校の練習は、朝も放課後も基礎合奏が中心。合奏では音程を重視しているという。

プロであれば、音色を優先し、音程は自分でコントロールできるが、生徒たちにそれは求められない。
音程を合わせることに力を入れ、余裕が出てきたら音色に気を配る、という方針だそうだ。

今回の自由曲はワーグナー「ローエングリン」。
ゆっくりとした曲で難曲ではないが、音程を合わせるのが大変で、音作りに自信がないと挑むことはできない。金賞を取りにくいといわれるこの曲で、金賞を目指す!


※1
三出休み(三出制度)…全国大会に3年連続で出場した団体は、翌年のコンクールに参加できないという取り決め。

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