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「覗く」 (7月14日(土)放送)

番組の63回目のテーマは「覗く」。
遠くを見る。小さいものを見る。見えないものを見る。
ガリレオも、そしてニュートンも、偉大な科学者らが求めたのは「遠くの世界」。

あの闇の彼方には何があるのか。夜空を仰ぎ、思いを馳せる想像の世界。
しかし、望遠鏡を手にしたことで、それはリアルなものへ変わる。
そして知った。月にクレーターがあることを。望遠鏡をのぞいた向こう側には、驚くべき真実が潜んでいるのだ。

オーストリアの光学機器ブランド、スワロフスキー社のフィールドスコープ。地上の世界をのぞくには、心強い相棒になってくれる80ミリの大広角レンズでありながら、33cmのスリムなボディ。片手でターゲットを狙える手軽さとともに、美しい流線型のデザインも魅力だ。野鳥愛好家、バーダー用のために設計されたカーボン三脚を使えば、スムーズにスコーピングできる。その使い易さ、幅広い用途は、地上だけにとどまらない。天体観測、中でも広い視野を必要とする星雲や星座の観察にも適している。地上から星空まで、まさに僕らの望みを満たしてくれる名機と言えよう。

米国、ユーコン社の暗視双眼鏡。まったく光のない闇でも赤外線照射によって100m先までも見ることができる。夜間のトレッキングや、野生動物の生態観察においてこれほど優れた能力を発揮するものは他には無い。

まるでカタツムリのようなフォルム。手のひらに乗るサイズ。天体望遠鏡で知られるアメリカ、ミード社のリーディ・ビュー。現代の顕微鏡だ。0倍と160倍の倍率変更、ピント合わせもシンプル。サンプル標本も付いているので、すぐにミクロの世界を堪能できる。

のぞいて見えるものは、現実だけではない。めくるめく幻想の世界。それを見せてくれるのが万華鏡だ。光と鏡が織りなす世界は、思わず息をのむ。東京・麻布十番。ここに日本でも数少ない万華鏡の専門店がある。「カレイドスコープ昔館」ここには様々な種類の万華鏡が並ぶ。世界中の万華鏡アーティスト達が自らの世界観を表現し制作された一品物。つまり、万華鏡は絵画や彫刻と同じ、芸術作品なのだ。

「ニコン レーザー1200S」のぞいて距離を計れるスコープだ。日本プロゴルフ協会が、世界の主要ツアーで使用を認めたもので、ゴルフ用に特化している。雨の日でも使用できる防水構造。ワンタッチで目標までの距離が計測できる。ヤードはもちろん、メートル表示の切り替えも可能。あえてこれをフィールドに持ち込んでも面白い。写真撮影や登山、マリンスポーツなど様々な場面に対応できる。

様々なものと出会い、そして感動する。それと共に、自分の回りに新たな世界が生まれ、広がっていく。そう、覗く事は今までと違う自分を発見する手段なのかもしれない。