STYLE BOOK

「靴のソール」 (7月7日(土)放送)

番組の62回目のテーマは「靴のソール」。

靴とはいかなる存在か?
靴とは足と大地の間にあって、足を守り、足の働きを助ける存在である。
しかしボクらが靴を手に取り、選ぶ時その本来の役割に思いを至らせることはきわめて少ない。それよりもデザインの美しさ、見た目の心地の良さによって自分と大地を結ぶ物を選んでいる。
しかし靴には、そうした外側の美しさだけでなく機能の上から作られた美しさも同時に存在しているのだ。

それが一番顕著にわかる部分が、ソール。
靴とはいかなる存在であるのかを、静かに、しかしはっきりと主張している部分が、ソールである。

ソールには存在意義を主張する美しさがある。
靴選びを、ソール選びから始めてもいいんじゃないだろうか。

【番組で紹介する靴とソール】
クロケット・アンド・ジョーンズ  「ダイナイトソール」
J.M.WESTON  「リッジウェイソール」
パラブーツ  「ラテックスソール」
ヤンコ  「ヨークソール」
オールデン  「プランテーションクレープソール」
ベルルッティ  「オリジナルラバーソウル」
ほか

靴の働き、靴の性格、靴の魂は、このソールにこそ存在する
いい靴を選ぶ
それがすなわち、生活を共にする靴を選ぶということであるなら
靴の表の顔だけを見ていたのでは不十分だ
靴を裏返してみようもっとも働くソールを見てみよう
靴をソールから選ぶやり方があってもいい。