STYLE BOOK

「文字」 (4月21日(土)放送)

番組の51回目のテーマは「文字」。

日々生活していると、自分を沢山の文字が取り囲んでいる事に気づく。
文字はコミュニケーションの手段。文字が無ければ生きられない。
しかし「文字」とは本当にそれだけのことなのだろうか?
「文字」は単なる伝達の手段としてだけでなく、デザイン自体が表現となっていることがある。

例えば、その国の文化が色濃く反映する「サイン」。
アルファベットだけで構成される国と、複数の種類の文字を使う国では自ずからデザインの方法が違ってくる。
利用者に分かりやすくするデザインはどのようにすればよいか?
東京の地下鉄の案内板は、そこを計算して作られている。

日本人は昔から、文字をデザインとして生活に取り入れていた。
江戸時代に盛んに使われ、庶民に親しまれた数種類の文字を総称した「江戸文字」寄席文字、芝居文字など、そこには粋な遊び心や願いが込めらている。

美しい文字に囲まれる、そんなところで生活したい。