STYLE BOOK

「タイル」 (10月7日(土)放送)

番組の27回目のテーマは「タイル」。
銀座に歴史に例を見ないイベントが開かれている。
「ギンザ・フォトグラム 2006 瞬間を銀座から」と名づけられたイベントはおよそ40枚の写真をタイルに焼き付けて屋外に展示し、銀座通りをギャラリーにしてしまうという画期的な試みだ。
展示される写真はロバート・キャパなどが設立した国際的なフォトジャーナリスト集団の「マグナム・フォト」のメンバーが様々な時代に東京を写した作品から選ばれている。

古代エジプトの時から建築装飾材としての役割を持ち、壁面を飾っていたタイルは偶像崇拝を禁じるイスラム文化に触れることで様々な文様を生み出した。
やがてタイルはイベリア半島を経てヨーロッパへと伝えられる。
こうしてタイルは、異なる文化、風土に出会うたびに、その生活、その時代に溶け込み、新たな文化を築いてきた。

世界最高のフォトジャーナリスト集団「マグナム・フォト」と「タイル」の出会い。写真家たちが捉えた一瞬が、タイルに焼かれて永遠の命を得た。