STYLE BOOK

「クラインガルテン」 (9月23日(土)放送)

番組の第26回のテーマは「クラインガルテン」。
クラインガルテンとは、ドイツ語で「小さな庭」の意味。
滞在型のレンタル市民農園のことである。
都市生活者が週末に農園で土と遊ぶ。そんなライフスタイルを送る場所である。

クラインガルテンを提唱したのは医師であったシュレーバー博士。
ドイツが産業革命に沸き返る19世紀の半ば。都市化が進みすぎる事による生活環境の悪化を危惧した彼は人が土や緑に触れられる環境を身近に作ることの重要性を訴えクラインガルテンを誕生させたという。
現在もドイツは50万人を超える人々がクラインガルデンを利用し、農業生産の4割をまかなっているという。

そんなクラインガルテンを日本で始めている人々がいる。
笠間クラインガルテンには50棟のラウベと呼ばれる小屋が立ち並んでいる。
そこで週末、野菜を作る人々がいる。

都市で生活しながら、土に触れる生活。
そんな豊かな時間をクラインガルテンは僕らに与えてくれる。