番組の第１９回のテーマは「機械式時計」。
機械式時計の最高峰ともいえるスイスの時計メーカーがある。
その名は「パテックフリップ」。

シンプルなスタイルの時計の価格は三千万近くにもなる。
その理由は、想像を超えた技術と発想が詰め込まれているからである。

創設者は亡命貴族のアントワーヌ・パテック。
そして天才時計師のアドリアン・フィリップ。
この二人の出会いから精密な機械式時計は生まれた。

現在、多くの時計メーカーはコストや工程の効率化を図るためムーブメントを他社製にするなどの方法を採っている。しかし、その流れの中、パテックフィリップはムーブメントの中で動くネジや歯車さえも全てを自社で作る。
さらにパテックフィリップでは、1839年の創業以来発売したすべてのモデルの修理を今も受け付けている。これは最高のクオリティーを持った時計であるという自信の表れである。

機械式時計の刻む一秒の重みに、思いを馳せてみてはいかがだろうか？