STYLE BOOK

「鉛筆」 (6月10日(土)放送)

番組の第11回のテーマは「鉛筆」。
誰にとっても、鉛筆との出会いは懐かしい思い出。
書く、消す、そして削る。
万年筆やボールペンとは違う、鉛筆の良さ。

「PENCIL」とはラテン語で「尻尾」を意味する。
鉛筆の歴史は1565年、イギリスで良質の黒鉛が発見。
これを棒状にして、手が汚れないために板で挟んだり、糸で巻いたり
したのが発祥という。

意外にも、鉛筆はインク、ペンよりも後に生まれたものなのだ。

世界初の鉛筆メーカー「ファーバーカステル」。
1761年、ドイツ。家具職人だったカスター・ファーバーが
ニュールンベルグ郊外の小さな村で鉛筆作りを始めた。
1851年、世界で初めて6角形の鉛筆を発売。この時決められた
軸の長さや直径、硬度が世界的基準となっている。

小説家の中にも鉛筆を好んで使う人々もいる。
向田邦子さんは、特定のメーカーの特定の濃さにこだわったという。

鉛筆ならでは味わえない書き心地。鉛筆ならでは出せない質感。
そんな「大人の鉛筆」の魅力に迫る。