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2010年9月25日放送  「ボケは世界の言葉」




STYLEBOOK第221回目のテーマは「ボケは世界の言葉」

世界中のユーザーが利用している画像投稿サイト、フリッカー
その中で今、注目されている写真がある。
印象的な美しい作品。そしてその横に書かれているコメントには・・・
ナイスボケ
そう、今注目されているのは、画面の一部を
故意にピントが合わないように表現した写真技法「ボケ」。

かつては撮影者の腕が必要だったテクニック、ボケは
デジタルの恩恵で誰もが簡単に撮れるようになった。
液晶画面に表示される画像でチェックできるようになり失敗も少なくなった。

しかし、優れた美しいボケ写真を撮ることは、今も変わらず難しい。
何を見せたいのか。
何を表現したいのか。
ボケを使った写真を撮る時には、
撮影者はその事を強く意識する必要があるからだ。

漫然と被写体にレンズを向けただけでは得られない感覚が
ボケ写真を生み出すときには必要となる。
視線の先には何があるのか。
なぜシャッターを切るのか。
その事に思いを巡らせて撮った写真は、
それだけで強いメッセージのある写真となる。
ナイスボケ
そんな写真を撮るのは、やっぱり難しい。