スポーツクロス

１６年ぶりの五輪出場を決めたアイスホッケー女子日本代表"スマイルジャパン"
開催国で出場した長野五輪以降、３大会連続であと１勝が届かず涙を飲んだ。
そして、ようやく手にした悲願の五輪切符！メダルへの期待が高まっている。
追い込まれた状況でも笑顔をふりまく彼女たちに付けられた愛称は"スマイルジャパン"。
日本中が彼女たちの輝く笑顔に魅了された。

そんな笑顔の中心にいるのが、チームのムードメーカー・中村亜実。
普段は、底抜けに明るい中村だが、氷上に立つと雰囲気は一変、攻撃の要として、全面に剥き出す闘志。
泥臭いプレーを厭わぬ彼女のプレーは、メンバーの気持ちを熱く鼓舞し続ける。

昨年２月に行われたソチ五輪最終予選。
強豪ノルウェーとの大事な初戦に臨んだ日本代表は、なんと３－０と引き離されてしまう。
チームには悲観的なムードが流れるなか、特に３失点してしまったGK中奥選手は動揺が隠せなかった。
そんな中奥に対し、中村は「大丈夫。わたしが決めて来るから。」と笑顔で告げると、その言葉通り最終ピリオドで貴重な同点弾を叩きこんだ。
これで流れを引き寄せた日本は見事に４－３の逆転勝利！
この１勝で波にのった日本は、ついに１６年ぶりとなる五輪出場を決めた。

チームのため、仲間のため、自分には何ができるのか？
その思いを胸に"スマイルジャパン"を勝利に導くため奮闘する中村亜実に密着した。