ありがとう

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放送内容

「林家たい平 ~親の心、子知らず~」

落語家・林家たい平(49)。これからの落語界を担う存在の彼が「ありがとう」を伝えたい相手。それは落語家になることを見守り続けてくれた両親だ。
埼玉県秩父でテーラーを営む父・田鹿喜作と母・ツヤ子の間に3人兄弟の末っ子として生まれる。子どもの頃から人を楽しませることが好きで近所の人に物まねを披露するような子どもだったという。高校卒業後は、大学でデザインを学びたいと告げたたい平の希望を“子どもの中で一人くらいは大学に行かせてやろう”と両親は快諾してくれた。将来はデザイン関係の仕事に就くだろうと家族は考えていた。しかし、たい平は両親の期待を裏切ることになる。大学在学中に出会った「落語」。その面白さに惹かれ、ついには林家一門に弟子入りを決めてしまう。息子の一途な思いを知り、味方になってくれた母だったが、父は猛反対。そこには胸に秘めた父の親心があった。かつて父は丁稚奉公から仕立て屋の修業の道を歩み、努力の末にようやく店を持った。これから息子が体験するであろう苦労が父にはよく分かっていた。息子を心配する思いがあったのだ。
2000年に真打昇進を果たし、今や日曜日の顔として広くお茶の間に愛される落語家となったたい平。今回、はじめて両親の為だけに実家で落語会を開く。普段は仏間の一部屋を隣近所から机やイスを借りて即席の高座に…。演ずるは孝行話の「藪入り」。奉公に出ていた息子が田舎の両親に親孝行をする話。果たして、たい平の感謝の落語に両親の反応は?