坂東三津五郎がいく 日本の城ミステリー紀行
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「国宝・犬山城」

戦国合戦の舞台となった名城

木曽川を背にした断崖絶壁に立つ犬山城。国宝指定された四城のひとつです。秀吉が生まれた1537年に、織田信長の叔父・信康により築城され、現存する日本最古の木造天守と言われています。
実は、城郭が残る城の多くは江戸時代に入ってもので実際に「合戦の舞台」になった城は少ないのです。しかし、犬山城は尾張と美濃の境に位置し、戦国時代の激戦地の要衝であったため、何度も戦いの舞台になり、数度の落城も経験、そしてその天守が現存しているという珍しい城。更に、その戦いの中では、信長、秀吉、家康という天下人3人が戦で関係しているという珍しい歴史を持った城でもあります。 同じ国宝でも姫路のように華麗な装飾のない、戦国時代の武骨な佇まいを見せる犬山城。木曽川を背にし「後堅固の城」の典型。犬山城の魅力は、今にも「軍議」が行われそうな、戦国の緊張感。天守は、戦国時代から安土桃山時代の特徴を備えたもので、下層の入母屋造りの建物の上に望楼を乗せた造りです。天守最上階の回廊からは、かつて戦国武将たちが戦った濃尾平野の絶景を見ることができます。
戦国時代の美しさと厳しさを併せ持った犬山城の秘密と魅力とは?そして、数々の合戦を戦い抜きながらも、今にその姿を残すという犬山城の波乱の歴史を辿ります。更に、信長、秀吉、家康は、なぜ犬山城を欲し、この城を舞台にどう戦ったのか?戦国の世に想いを馳せながら「戦国の合戦」を検証していきます。