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2017年6月11日
熱中ゲスト
俳優 北村総一朗
文学座演劇研究所の一期生としてキャリアをスタートさせた北村総一朗さん。その後は舞台を中心に活動。そして62歳の時、テレビドラマ「踊る大捜査線」の神田署長役で人気に火が付く。また、プライベートでは52歳の時、22歳下の奥様と結婚。78歳で発症した前立腺導管がんを乗り越え、80歳を過ぎて演出家に挑戦した北村さんの尽きることない演劇にかける情熱と役者人生を聞く。
80歳超えて“演出家デビュー”
2004年公開の新藤兼人監督作品「ふくろう」を舞台化し、初演出。若い劇団員に対して思わず熱のこもった指導を繰り広げる北村さん。映画「ふくろう」は国策に繰り返し裏切られた“弱者”を通して戦争の悲劇を描いた作品。なぜ80歳を超えて舞台演出に挑戦しようと思ったのか?そこには北村さん自身の戦争体験への思いがあった。
戦時中アメリカ軍の機銃掃射を受けた時にみた、パイロットの顔、空襲の時の焼夷弾の雨を見た時に感じた「不条理」、そして満蒙開拓団で苦労した人たちの体験談と終戦後の様々な変化への思いなど、戦争の記憶を風化させることは、戦争が奪った命をもう一度奪ってしまうことではないかと思ったという。
40歳まで風呂なしアパート!? 62歳で訪れた転機
そもそも演劇を始めたきっかけは中学時代「家に帰りたくない」という思いからだったという北村さん。
その後文学座演劇研究所の一期生としてキャリアをスタートさせる。同期には橋爪功さんや樹木希林さんなど錚々たる面々が。
番組では同期の橋爪功さんから送られた心温まる手紙も紹介。研究所時代の思い出の一つ野球の試合のエピソードなどしたためられたその内容に北村さんが舞台裏を紹介。スタジオは温かな笑いに包まれた。
その後は舞台を中心にテレビや映画でも活躍してきた北村さんだが、40歳まで風呂なしアパート生活をしていたという。当時、焦りはあったものの、応援してくれた兄弟や、母親への思いが心の支えであったことを話した
62才の時「踊る大捜査線」の神田署長役で一気にお茶の間の知名度が上がったが、テレビの仕事の面白さや、テレビで人気を得ることの大切さと同時に、一方で役者として舞台の存在の大切さも再認識したという。
そして78歳の時に前立腺導管がんを発症。当時の苦悩と乗り越えた現在を語る
22歳下の妻と結婚 結婚秘話に迫る
1987年、52歳の時に22歳下で同じ劇団の磯辺万沙子さんと結婚。幼いころ両親の離婚を経験した北村さんだが、「結婚するならこの人だと思った」という。二人を結びつけた意外なきっかけとは…そして結婚式にまつわる愉快なエピソードや役者同士の夫婦ならではのルールについて語った。
妻からのお願い!“ここだけは直してほしい!”
妻、万沙子さんから北村さんへ“ここだけは直してほしい”という3つのお願いを紹介する。インタビューの中で次から次へと出てくるお願いに北村さんも困惑しながらも「ラブラブ」だと語った。30年に渡るおしどり夫婦の意外な関係とは…。そして妻からのお願いは聞き入れられるのか…!?
カルチャーランキング
銀座 資生堂パーラーの人気メニューベスト5
1902年の創業から115周年を迎えた資生堂パーラーの人気メニューベスト5をご紹介。今回は角澤アナウンサーがスタジオを飛び出して老舗の味をレポート。歴代のシェフによって受け継がれてきた伝統的な洋食メニューの数々やこだわりが感じられる豪華なパフェは見ているだけできっと食欲をそそられるはず!さらに、今回は115年を記念して作られた限定商品も紹介する。
俳優 北村総一朗
本名:北村 総一郎
生年月日:昭和10年9月25日
出身:高知
学歴:高知大学卒業
文学座、劇団雲を経て、昭和51年より劇団昴に在籍。