熱中世代　大人のランキング

2014年10月19日放送

熱中ゲスト

シンガーソングライター　イルカ

デビューから40年が過ぎてもなお、"元気"で〝かわいい〟シンガーソングライターのイルカさんがゲスト。学生時代に出会い、後にイルカさんのプロデューサーとなった夫・神部和夫氏との二人三脚の音楽人生と、その夫に突然襲った病気のこと、そして、現在はまっている着物の魅力について語る。
ビートルズがきっかけで洋楽を聴き、ギターを弾くようになったイルカさんがフォークソングを歌うようになったのは、女子美術大学に進学してから。最初は「入るつもりはなかった」フォークソング同好会の練習風景を「覗いてしまった」ことがきっかけだった。そして、そのフォークソング同好会で「コーチ」としてやって来た早稲田の大学生・神部和夫氏と出会う。しかし、イルカさんは神部氏をなぜか「ライバル視」。
そんな二人が、「シュリークス」としてレコードを出し、結婚、そして、「イルカ」というシンガーソングライターを二人三脚で作り上げた。その軌跡とは･･･。

「なごり雪」秘話･･･夫と二人三脚の音楽活動

1971年、「シュリークス」（神部和夫・山田パンダ・所太郎）の4人目のメンバーとなったイルカさん。後に、「シュリークス」は神部・イルカの2人組となる。そして1972年、二人は結婚。結婚後、神部氏はプロデューサーとなり、1974年、「イルカ」はソロとして音楽界の大海原を泳ぎ始めた。
1975年、伊勢正三が作った「なごり雪」を歌うことになったイルカさん。なぜ、「なごり雪」を歌うことになったのか。その裏には、神部氏の"策士ぶり"があった。
「なごり雪」のヒットで人気シンガーとなったイルカさんは、1978年に長男を出産。子育てをしながらマルチに活動を行うようになる。一方、夫の神部氏は、プロデューサーとして多くのアーティストを手掛け、芸能界の裏方として実力を発揮。しかし、働き盛りの神部氏に、突然、パーキンソン病という病が襲い掛かった。夫の病を隠し、活動を続けたイルカさんの苦悩の日々とは…。

自然への愛と、ただいま〝熱中〟着物の魅力

幼いころから動物や虫、葉っぱや石ころまでもが好きだったというイルカさん。その思いは、彼女が紡ぎだす歌の中にも歌われている。2004年、IUCN国際自然保護連合の初代親善大使に就任するなど、イルカさんの活躍は国境を越える。今年、イルカさんは「We Love You Planet！～ひびけ！惑星に。～」を発表。この歌に自然保護への思いを乗せ、全世界に向け発信した。
還暦を過ぎたころから「着物」にはまったというイルカさんは、「日本の伝統文化を次の世代につないでいきたい」という思いから、自らデザインも手がけ、様々な場所で着物姿を披露している。

カルチャーランキング

少女のカリスマ・中原淳一の魅力

イラストレーター、編集長、ファッションデザイナーなど多彩な肩書きを持つ昭和のアーティスト・中原淳一（1913～1983）。後の少女カルチャーに多大な影響を与えた中原は昨年生誕100周年を迎えた。
昭和初期に少女雑誌の挿絵画家として一世を風靡。戦後には自ら創刊した女性向け雑誌で貧しさの中でも豊かで美しい暮らしを送る工夫や技術を指南した。その卓越したセンスは色あせず、モダンでおしゃれなイラストは世代を超えて今なお愛され続けている。
番組ではそんな中原の魅力を紹介するとともに、東京・広尾にある中原淳一ショップ「それいゆ」を取材。文具から洋服に至るまで愛らしいイラストで飾られたグッズの数々が並ぶ中、人気ランキングを紹介する。果たして様々な世代の"少女"たちの心を最も掴んでいるのはどの商品なのか。

イルカさん

東京生まれ。
女子美術大学に在学中からフォークグループを結成、シュリークスを経て、74年ソロデビュー。 翌年の75年『なごり雪』が大ヒットし、シンガーとしての地位を確立する。
78年長男"冬馬"を出産、2年間の休業ののち再び活動を始める。
コンサート活動を中心に、毎年全国ツアーを続けている。
1991年より、ニッポン放送「イルカのミュージックハーモニー」のラジオパーソナリティをはじめ、 絵本『ちいさな空』（全4巻）と『真冬の天使』『まあるいいのち』や、エッセイなども出版。 母親であるイルカは、それらの作品を通じて、「私達は、皆この地球という大きな生き物に住む、細胞同志である」というメッセージを、世代を超えて沢山の人々へ伝えている。
2004年7月28日、IUCN国際自然保護連合　初代親善大使に任命される。
2010年4月より、母校である女子美術大学　芸術学部　アートプロデュース表現領域の客員教授に就任。
2012年より、着物の手描きデザイン・プロデュースを手掛けるなど、活動の幅を広げて活躍している。
2013年7月、『イルカ　アーカイブVol.1／Vol.2　～小さなアルバム～』を2枚同時リリース。
2014年3月、本年、IUCN国際自然保護連合親善大使10周年を迎えるにあたり、IUCNの歌「We Love You Planet！～ひびけ！惑星に。」の制作をIUCNより依頼され、2013年6月から約半年をかけて5000枚を制作し、全世界へ向けて無料配布している。
2014年7月、「We Love You Planet！～ひびけ！惑星に。」を、配信限定シングルとして発売。（レコチョク、そして世界111か国へ向けてiTunesより配信。）