SHISEIDO presents エコの作法
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2011年4月22日・5月6日放送 「整える×弁当箱」

花見の季節、欠かせないアイテムのひとつに「弁当」そして「弁当箱」がある。
弁当箱はかつて、何度でも繰り返し使える「特別な食事」を演出するエコな道具だった。
手入れしながら使えば千年(?!)は保つという、尾鷲わっぱを始め、松花堂弁当に秘められた日本人特有の作法や、限られた空間(スペース)の中に、必要にして十分なものを「整える」日本人の知恵と工夫を紹介します。
ナビゲーターは日本在住41年。京都外国語大学教授のジェフ・バーグランドさん。

弁当箱コレクターの瀬戸曻(のぼる)さんは時代時代で日本人の生活に密着して変化してきた弁当箱に魅せられ、江戸時代に使われた物を始めとして約200点の弁当箱をコレクションしています。野遊びやお茶会、婚礼に使われた豪華なものから、旅人や漁師が使った実用本位のものまで、興味深い弁当箱の数々を紹介します。

三重県・尾鷲の素晴らしいヒノキから作られる「尾鷲わっぱ」は、この地方でたった一人のわっぱ職人、ぬし熊の四代目・世古効史さんが「何年経ったものでも必ず修理する」と言ってのける伝統工芸品。中には明治時代に先々代が作った弁当箱の修理を依頼してくる人もいて、丈夫で長持ち、ごはんも美味しいという。45もある工程を仕上げていく世古さんの芸術的なワザを紹介。

この他、先々代大阪・吉兆のご主人、湯木貞一さんが発案したという松花堂弁当に潜む「おもてなしの心」や、幼稚園ママの間で大人気の「キャラ弁の達人」が弁当箱を埋めていく様子などを紹介。また、日本の弁当箱などをヒントに、今や世界的なフラワーデザイナーとなった、日本在住13年のニコライ・バーグマンが、日本人が持つ「整える心」の魅力について語ります。美しい桜の映像と共に、弁当箱の魅力に迫る1時間です。

ぬし熊

住所:〒519-3625 三重県尾鷲市大字向井493-15
電話:0597-22-9960
FAX :0597-22-9960
http://nushikuma.com/

高麗橋吉兆本店


住所:〒541-0043 大阪市中央区高麗橋2-6-7
電話:06-6231-1937
FAX :06-6231-1975‎
http://www.kitcho.com/osaka-hon/

Nicolai Bergmann Flagship Store


住所:〒107-0062 東京都港区南青山5-7-2
電話:03-5464.0716
FAX :03-5464.0717
http://www.nicolaibergmann.com

ジェフ・バーグランド(JEFF BERGLUND)


<プロフィール>
仏教に憧れ日本に来日。専門は異文化コミュニケーション。
外国と日本の文化だけでなく、男女、年齢、障害者と健常者などさまざまな文化間コミュニケーションについて研究。
「日本から文化力~異文化コミュニケーションのすすめ~」などをテーマにお互いの文化を理解するために必要なコミュニケーション方法について、企業、行政、PTA関係などでも講演多数。
また、夫人(同志社高校英語科講師)との間に3人の息子(健、龍之介、漱石)がいる。
趣味は尺八、囲碁、ジョギング、掃除など様々。
現在は、160年前の江戸時代後期に建てられた京都鴨川沿いの町家に暮らす、日本人以上に日本の文化を愛する一人でもある。
京都在住41年。

【主な著書】
「古都殺人まんだら」光文社
「さくらんぼに見えた梅干」青心社
「A Bridge to Understanding (高見山物語)」中央図書
「『別世界』というカルチャー~人権ニュース~」電通社内向
「日本から文化力~異文化コミュニケーションのすすめ~」現代書館

<経歴>
1949年
4月6日 アメリカ合衆国南ダコタ州生まれ

1966年
ミネソタ州カールトン大学に入学、宗教学を専攻

1969年
6月-12月 同志社大学に留学

1970年
カールトン大学卒業。9月から京都の同志社高校に就職

1992年
大手前女子学園教授に就任

1998年
帝塚山学院大学人間文化学部教授に就任

2008年
京都外国語大学教授に就任、現在に至る