カルテットという名の青春 ~太郎、マドカ、麻理子、大と歩いた1371日~

カルテットという名の青春 ~太郎、マドカ、麻理子、大と歩いた1371日~

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メンバー紹介

ジュピター・カルテットの若者たち

第一ヴァイオリン 植村太郎

1984年2月6日桑名生まれ、4歳の頃より母にヴァイオリンの手ほどきを受け、幼少の頃より数々のコンクールで賞を受ける。名古屋市立菊里高校、桐朋学園大学を首席卒業。ドイツ国立ハノーファー芸術大学、及びジュネーヴ音楽院卒業。

桐朋学園在学中には桐朋学園音楽部門特別奨学金を授与され、また4年次に第74回日本音楽コンクール、ヴァイオリン部門にて第1位、同時に黒柳賞、レウカディア賞、鷲見賞、岩谷賞(聴衆賞)を受賞する。卒業時に皇居の桃華楽堂にて御前演奏を行なう。これまでヤング・プラハ国際音楽祭に招待されチェコ各地にてリサイタル、協奏曲を演奏したのをはじめ、名フィルの定期演奏会のソリスト、武生音楽祭、NHK名曲リサイタルほか様々な音楽祭に出演し、各地のオーケストラにソリストとして招かれる。東京フィル、東京交響楽団、セントラル愛知交響楽団、プラハ交響楽団、名フィルなどと共演。これまでヴァイオリンを(故)久保田良作、立田あずさ、林茂子、原田幸一郎、漆原朝子の各氏に師事。
室内楽にも積極的に取り組み、2004年には自らを組織したジュピター弦楽四重奏団を結成。これまで紀尾井ホールで行なわれたブラームス、シューマン、バルトークの全曲演奏会や、JTアンサンブルシリーズ、ブラームス協会演奏会に度々登場、各地でコンサート、また定期演奏会をもつ。日本のみならず欧米でも評価され、アメリカのノーフォーク音楽祭に招待されたのをはじめ、ヨーロッパでも演奏し絶賛されている。室内楽を東京カルテット、ジュリアード・カルテット、フェルメール・カルテット、アルバン・ベルク・カルテット、ガボール・タカーチ=ナジ他に師事。
桐朋学園在学中から桐朋学園オーケストラのコンサートマスターを務め、水戸室内管弦楽団、宮崎国際音楽祭、PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)、小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト、東京のオペラの森、東京アンサンブルなどに出演するほか、各地のオーケストラからコンサートマスターとして招かれる。
現在、ベルリンに拠点を置きヨーロッパを中心に演奏活動をしている。国内では、フコク生命パートナー・アーティスト、名フィル客演コンサートマスターなどを務める。同時に、ドイツ国立ハンス・アイスラー音楽院で研鑽を積んでいる。

植村太郎楽器貸与、宗次徳二氏

第二ヴァイオリン 佐橘マドカ

4歳よりヴァイオリンを始める。桐朋学園子供のための音楽教室へ入室後、渡米。Juilliard Pre-Collegeを経て、桐朋学園高等学校音楽科、及び大学にて学ぶ。 米・Aspen Music Festival、Aurora Festival、Pablo Casals Festival、武生国際音楽祭等に参加する他、サイトウキネン若い人のための室内楽勉強会、小澤征爾音楽塾オペラプロジェクト、プロジェクトQ第3章等にて学ぶ。在学中、桐朋学園主催室内楽演奏会、ソウルにて日韓ユース交流コンサート、NHK BSクラシック倶楽部等に出演。有田正広指揮・桐朋アカデミーオーケストラとコンチェルトを協演。

2004年、植村太郎、原麻理子、宮田大と共にJupiter Quartet Japanを結成。益子市における定期演奏会のほか、JTアートホールアンサンブルシリーズ、ブラームス協会主催演奏会、調布音楽祭、杜のホールはしもと「シリーズ杜の響き」、ハギモトハルヒコ夢コンサート等にて演奏する。米・Norfolk Chamber Music Sessions、札幌のPMF音楽祭に招かれ、研鑽を積む。
東京のオペラの森、サイトウ・キネン・オーケストラにメンバーとして参加。2009年よりGabor Takacs=Nagy指揮Camerata Belleriveメンバー。 これまでにヴァイオリンを吉野薫、田中直子、加藤知子、堀正文、Mihaela Martinの各氏に、室内楽をGabor Takacs=Nagy、東京クァルテット、原田幸一郎、今井信子、Vermeer QuartetのRichard Young、Jean Claude Bouveresseの各氏に師事。 また、マスタークラスを通じて、Boris Kuschnir、Stephan Picard、Gyulla Stullerに師事。

現在はジュネーブを拠点に活動。ロームミュージックファンデーションより奨学金を受け、ジュネーブ音楽院ソリストディプロマ及びカルテットコースを修了し、現在はオーケストラ課程に在籍。また、ヴァイオリンとピアノのデュオ「Lyrique Musique」を結成し、活動している。

http://lyriquemusique.com/

ヴィオラ 原麻理子

桐朋学園子供のための音楽教室、桐朋女子高等学校音楽科を経て2007年同大学を卒業。 2005年ヴィオラに転向。2006年より今井信子氏のもとジュネーブ音楽院ソリストディプロマに学び、 2009年満場一致の主席で卒業。同時にすべての楽器の最高位として"Albert Luillin"賞を授与される。

2010年10月よりケルン音楽院に在籍、Antoine Tamestit氏に師事。
2000年 江藤俊哉ヴァイオリンコン クール第1位。2006年 ブラームス国際コンクール、ヴィオラ部門にて第2位およびThe Mayor of Portschach am Worthersee賞を受賞。その演奏はオーストリア国営放送で放送された。2009年 Duo Romandeとしてジネッティ国際室内楽コンクールファイナリスト。
コンチェルトを日本フィルハ−モニ−、ジュネーブ音楽院オーケストラと共演。ジュネーブ、在米日本大使館(ワシントン)、ヴェローナ、東京にてリサイタル開催。

師の今井信子氏とヴェトナム・ハノイ、静岡、東京でデュオを、 Frederieke Saeijs(2005年ロンティボー国際ヴァイオリンコンクール優勝)、 James Clark (ロンドン響コンサートマスター), Mattew Mcdonald(ベルリンフィル首席コントラバス)らとヨーロッパ各地で共演。 ヴィオラスペース、ヴェルビエ、プルシャコフ、パブロカザルス、イエローバーン、ルツェルン、クフモ音楽祭に出演。
マスタークラスにて、スティーブン イッサリース、キム カシュカシュアンに師事。
ケルンに拠点を置きつつ、タカーチ主宰のカメラータベルリーブ、アムステルダムソロイスツ、 MIRピアノカルテット等のメンバー、期待の若手奏者として活動を広げる。今シーズンには、ロンドンのヴィグモアホールにデビュー、来シーズンにはドルトムント(ドイツ)でモーツァルトの協奏交響曲のソリストとして出演。

2007年、Hugo de senger Foundation受賞。
2008年よりロームミュージックファンデーション奨学生。

http://www.marikohara.com/

チェロ 宮田大

1986年栃木県宇都宮市に生まれる。チェロ教師の父、ヴァイオリン教師の母のもと、3歳よりチェロを始める。9歳での第18回栃木県学生音楽コンクール弦楽器部門第1位を皮切りに出場するコンクールのすべてに第1位入賞を果たす。

'01年、第1回泉の森ジュニアチェロコンクール中学生の部金賞、'03年、第3回高校生以上の部金賞。'02年、第7回コンセール・マロニエ21弦楽器部門最優秀賞。'04年、第6回全日本ビバホールチェロコンクール第1位。'05年、第74回日本音楽コンクールチェロ部門第1位、同時に増沢賞(全部門を通じて最も印象に残った演奏)、徳永賞(チェロ部門最優秀賞)、岩谷賞(聴衆賞)を受ける。第6回齋藤秀雄メモリアル基金賞、ドイツから方伯モリッツ・フォン・ヘッセン賞を受賞。そして09年、4年に一度開催され、チェロ部門の国際音楽コンクールの最高峰と言われるパリ市主催の第9回ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールで日本人として初の優勝という快挙を成し遂げる。さらに'10年第20回出光音楽賞を受賞。第35回江副育英会奨学生。第6回齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。
栃木県での受賞歴も華やかで栃木県イメージアップ貢献賞、うつのみや市民賞を国内と国際の部で2つ受賞、宇都宮エスペール賞、さらに同賞受賞後の活躍から初のエスペール・ブリア賞を受賞する。また、文化部門では初めての栃木県知事特別表彰を受け、とちぎ未来大使に任命される。

桐朋学園音楽部門特待生を受け、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースを首席で卒業。'09にジュネーヴ音楽院を卒業、現在はクロンベルク・アカデミーでフランス・ヘルメルソン氏に師事している。これまでにチェロを宮田豊、倉田澄子の各氏に、室内楽を東京クヮルテット、原田禎夫、原田幸一郎、加藤知子、今井信子、リチャード・ヤング、ジュネーブ音楽院でガボール・タカーチ=ナジの各氏に師事する。また、ミケランジェロカルテット、ジュリアードカルテット、ゲバントハウスカルテット、バルトークカルテット、上海カルテットなどに指導を受ける。
Jupiter Quartet Japanのメンバーである。
「桐朋学園音楽部門創立50周年記念演奏会」において小澤征爾指揮で協奏曲を演奏。若い人のためのサイトウ・キネン室内楽勉強会、小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトで「こうもり」「ラ・ボエーム」、東京オペラの森に出演する。現在サイトウ・キネンオーケストラに参加している。室内楽ではJTアンサンブルシリーズ、プロジェクトQ、東京アンサンブル、水戸室内管弦楽団、ノーフォーク音楽祭、北九州国際音楽祭、第19回PMF2008等に出演、リン・ハレル、ギドン・クレーメル、ユーリ・バシュメットや、日本を代表する多くの演奏家と共演する。
ソロでは第22回〈東京の夏〉音楽祭、クロンベルグ・チェロ・フェスティヴァル、武生国際音楽祭、ベートーヴェン音楽祭(ボン)、ドレスデン音楽祭、メッケンボルグ・ヴァルポーネン音楽祭など多くの音楽祭に招かれ、イタリアのクレモナで開催された第1回「ヴィルトゥオーゾ」にも招待される。サンクトペテルブルグでは数回音楽祭に参加し、邦人作品を初演する。
協奏曲をパリ管弦楽団、フランクフルトシンフォニエッタ、栃木県交響楽団、セントラル愛知交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京都交響楽団、東京交響楽団、読売日本交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、日本シンフォニー交響楽団、関西フィルハーモニー交響楽団等と共演している。