ダイワハウス presents 尾上菊之助 2014 歌舞伎 まっしぐら

ダイワハウス presents 尾上菊之助 2014 歌舞伎 まっしぐら

今年5月、歌舞伎座で歌舞伎界最大の興行「團菊祭」が5年ぶりに帰ってくる。現代の歌舞伎を担う若手スターのひとり、尾上菊之助の團菊祭までの3カ月の稽古と本番に密着。歌舞伎一筋に精進し、役に真摯(しんし)に取り組む姿を描くとともにその魅力や演技の秘密に肉迫する!

昨年4月の歌舞伎座新開場から早1年。12月には来場者数100万人を達成し、連日満員御礼の大にぎわいを続けている。その歌舞伎座で今年5月、歌舞伎界最大の興行「團菊祭」が2009年5月以来5年ぶりに帰ってくる。
團菊祭は、幕末から明治にかけて活躍し、近代歌舞伎の礎を築いた名優、九代目市川團十郎と五代目尾上菊五郎をたたえしのぼうと、昭和11年(1936)に始まった。成田屋・市川團十郎家は、「荒事」の創始者・継承者であり、江戸歌舞伎を代表する「勧進帳」をはじめ歌舞伎十八番を制定したことでも知られている。一方、音羽屋・尾上菊五郎家は、江戸世話物の名作である河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)の「髪結新三(かみゆいしんざ)」や「弁天小僧菊之助」を初演し、今日に江戸の粋と華を継承。さらに、立役・女形の両方を演じる「兼ねる役者」の家系だ。この両家による團菊祭を見ようと、江戸歌舞伎の神髄を求めて全国から多くの観客が訪れる。
番組は、音羽屋・尾上菊五郎家の御曹司であり、現代の歌舞伎を担う若手スターのひとり、尾上菊之助(36歳)の團菊祭までの3カ月の稽古と本番に密着。菊之助丈の、歌舞伎一筋に精進し、役に真摯(しんし)に取り組む姿を描くとともに、その魅力や演技の秘密に肉迫する。さらに、菊之助丈が演じる演目の来歴や所縁の物語から、歌舞伎の歴史や楽しみ方も伝える。

また、菊之助丈は、「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」が初演された市村座跡を初めて訪ねる。同行するのは、「図解雑学 よくわかる歌舞伎」(ナツメ社)の著者・石橋健一郎氏。東京の台東区浅草六丁目、浅草寺の北端側を東西に走る言問通りを隅田川の方に歩いて10分ほどの場所にある、かつての町名・猿若町の一角へと向かう。そこは江戸末期、広重が錦絵「名所江戸百景」「東都繁栄の図」などに描いた江戸三座「中村座」「市村座」「森田座」のあった場所だ。

■取材対象公演予定

① 河竹黙阿弥作「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」弁天小僧菊之助
② 鶴屋南北作「心謎解色糸(こころのなぞとけたいろいと)」芸者小糸
 以上、歌舞伎座 二月花形歌舞伎

③ 「京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)」白拍子花子
④ 三世瀬川如皐(じょこう)作「与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)」与三郎
以上、京都・南座 三月花形歌舞伎

⑤ 「春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)」小姓弥生・獅子の精
以上、歌舞伎座 五月團菊祭大歌舞伎

■出演:尾上菊之助