ストーリー

第7話「殺されたトップスター」 
第7話「殺されたトップスター」 第7話「殺されたトップスター」 第7話「殺されたトップスター」 第7話「殺されたトップスター」

バイト先のブランド店のお使いで、女性だけの人気劇団・俵塚歌劇団のオーディション会場を訪れた新渡戸つぐみ(忽那汐里)。つぐみを呼びつけたのは受験生のひとり・三崎ゆうという女性。感じの悪い対応にさすがのつぐみもムッとする。

つぐみが訪ねたのはオーディションの審査室で、階段で結ばれた階下のオーディションスタジオからの映像を劇団関係者がモニターで見ていた。受験生はその片隅で順番を待っている。 オーディションスタジオには劇団のトップスター香月れおだけがいて、受験生に質問をする形で進行していた。

ある1人のオーディションが終わり、次の受験生であるゆうが呼ばれるまでの間、劇団の実力者で高齢の日影先生がトイレに行くと言ってゆっくりと席を立った。劇団関係者は「頂戴します」と言って日影先生を見送る。この劇団では日影先生が絶対権力を持ち、日影先生に対しては事あるごとに「頂戴します」と言って大げさなお辞儀をすることが決まりとなっている。

まもなく、オーディションフロアのれおから「次のひと…」との声が流れる。ほどなく日影先生がトイレから戻りオーディションが再開。受験生のゆうがスタジオに降りていくと大きな悲鳴が響き渡った。香月れおが劇団のシンボルである俵で頭を強打して殺されていたのだ。 駆けつけた宗像刑事(六角精児)と白鳥刑事(田中幸太朗)はさっそく第一発見者のゆうを疑いはじめた。ゆうは殺された香月れおのライバルで退団した天城ひかるの熱烈ファンでかつてれおに嫌がらせをしていたことも発覚する。つぐみも今回はゆうが犯人と思い始める。

ところが7万人からのコメントがつぐみの考えを打ち消した。

「犯人は日影先生、あなたです」つぐみは断言する。しかし宗像は全く受け付けない。日影先生のような高齢者には短い時間で移動することもできないし、重い俵で殺すことも不可能だからだ。つぐみは日影先生が陸上選手用のシューズをはいていることを指摘。白鳥がひそかにそれに反応した。

直後、火災発生のアナウンスが鳴り響く。すぐに訓練と訂正されるが、ふと見ると高齢の日影先生が誰よりも速く入口付近まで駆けだしていた。アナウンスは白鳥が仕組んだものだ。

観念した日影先生は顔のマスクをはがす。退団した元トップスター天城ひかる(紫吹淳)であった。その時、スタジオの大きな扉が開き、手足を縛られた本物の日影先生が現れた。日影先生を救出したのは7万人の1人。「7万人からは逃げられないんです!」とつぐみ。

日影先生は天城ひかるがすでに劇団の名物の俵踊りを踊れない体になっていることを見抜いていた。そのことを知り、ひかるは床に泣き崩れた。

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