新・にほん風景遺産~故郷を見つめなおそう~

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越前・九頭竜川120キロ 源流を辿る
~三国 白山 永平寺 祈りと食の回廊~

福井県の中央部を流れる県内随一の川・九頭竜川。福井・岐阜の県境、湯坂峠の水源から九頭竜峡谷を経て、県北西部の三国港まで全長120kmを流れて日本海へ注ぐ雄大な川です。有史以来、氾濫を繰り返してきた「暴れ川」は古代より治水・利水の開発が繰り返し行われてきた歴史を持ちます。

旅の始まりは河口の町・三国湊。港には一年を通して豊富な魚介が水揚げされ、それを目当てに各地から人々が訪れます。かつては北前船交易の寄港地として繁栄を極め、河岸には商家の蔵が軒を連ねていました。港付近の路地には昔ながらの街並みが続き、町人文化の面影を色濃く残しています。

川を源流へと遡りながら、鮎の伝統漁法「さぎり漁」を体験。約800年前に道元禅師が開山した吉峰寺や西暦717年に泰澄大師が開山した平泉寺を訪れます。
旅人は作家・島田雅彦。解禁を迎えたばかりの「越前がに」に舌鼓を打ち、九頭竜川流域にまつわる歴史や文化に触れながら、源流の一つである「蝶の水」まで辿る2泊3日の旅に出かけます。