新・にほん風景遺産~故郷を見つめなおそう~

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東京根津 下町情緒の秋祭り
~列島の秋!谷根千・宮島・南薩摩をゆく~

下町情緒が残る東京・文京区根津。谷中、千駄木とともに古き街並みと人情から「谷根千」と呼ばれています。
東京に秋を告げる根津神社・例大祭。六代将軍・徳川家宣が産土神として崇拝し、当時は江戸全街の神輿が奉納される「天下祭」と称された伝統の祭事。今年は根津に遷座して310年を記念して、各町会の神輿23基が一堂に会す「連合渡御宮入」が行われます。所狭しと並んだ露店の間を縫うように担ぎ上げられる神輿の数々に参道は熱気に包まれます。

一方、安芸の宮島、世界遺産の嚴島神社。神々の島も秋祭り。
世界遺産の島の小さな祭り「たのもさん」は対岸の人々への、島からの感謝の気持ち。
かつて島全体がご神体とされ、農耕が禁じられていたため農作物への感謝の念は強く、五穀豊穣を祈り、手作りの小舟を大鳥居のある海に流します。

鹿児島・南薩摩では江戸時代から続くと伝わる十五夜祭りが盛大に行われます。
正月よりも賑やかと言われる行事の中心は綱引き。地域住民が綱の材料を集め、作り上げていきます。行事の起源は定かではありませんが、綱は竜や蛇を表現しているともいわれ、不老不死、ひいては健康祈願に繋がっているともいわれます。

列島に“秋”到来!俳優・石丸謙二郎、中本賢。作家・島田雅彦が日本の秋祭りを旅します。