新・にほん風景遺産~故郷を見つめなおそう~

新・にほん風景遺産~故郷を見つめなおそう~

  • トップページ
  • バックナンバー

歴史と浪漫の島 新潟 佐渡島 ~日本一美しい夕日を求めて~

日本の島の中で、沖縄本島に次いで2番目に大きい新潟県佐渡島。寒流と暖流の合流地点に位置するため、島の東西南北で全く気候が違うという。多様な食材が育つこの島では、“りんごとみかんが採れる島”といわれるほど。また、自然・歴史・伝統文化が今も残された佐渡島は「日本の縮図」ともいわれ、さまざまな顔を訪れた者に見せてくれる。
旅の始まりはフェリーから。新潟市から佐渡島への航路は国道350号線となっている。対馬暖流が流れることから、気候は比較的温暖。豊富な海産物が水揚げされる。まず訪れたのは相川地区。江戸時代には佐渡金山と佐渡奉行所が置かれ、島の中心地として栄えた。金山の発展により、人とともに島に持ち込まれた武家文化・町人文化が融合され今に残る。
佐渡島を旅するのは作家・島田雅彦。トキとの出会いに心躍らせながら、島の伝統芸能「薪能」「鬼太鼓(おんでこ)」を満喫。次世代へつなぐ若者の姿を追う。重要伝統的建造物群保存地区に指定されている宿根木では、この島に魅了され移住したカナダ人アーティストに出会い、旅の終わりは「日本一夕日の美しい小学校」といわれる廃校を利用した日本でも珍しい酒蔵へ。
豊かな自然や文化を大切に育む佐渡島で、日本本来の魅力に気づく旅。