新・にほん風景遺産~故郷を見つめなおそう~

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神々の里 高千穂 冬の夜神楽
~日本のはじまり 古事記の風景をめぐる~

高千穂町は九州山地のほぼ中央部、宮崎県の最北端に位置する人口およそ1万3千の町。中心部を五ヶ瀬川が西北から南東にかけて流れ、途中には高千穂峡(通称)が神秘的な絶景を創出し、古くから神楽の里と知られ、年間100万人以上の人が訪れる。高千穂の夜神楽は、里の鎮守の氏神様を中心に、神様と里人たちが一緒に秋の新穀収穫を喜び、翌年の豊作を祈願する招魂・鎮魂から生まれた霜月の里神楽、千年近く受け継がれてきた神への祈り。毎年11月中旬から翌年2月上旬にかけて、夜を徹して33番の神楽が一晩かけて町内二20の集落で奉納される。 日本最古の歴史書「古事記」に、「朝日の直刺す国」と記された高千穂。旅人・石丸謙二郎が、神々が降り立った天孫降臨の地で天照大神(あまてらすおおみかみ)伝説にも触れ、さらに高千穂峡から引いた御神水を使用している老舗旅館で山里料理に舌鼓。晩秋の絶景と神話の里に、心清められる二泊三日の旅を満喫する。