新・にほん風景遺産~故郷を見つめなおそう~

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紅葉の名峰 栗駒山 ~秋の旬と清き水の源流を訪ねて~

宮城県、秋田県、岩手県の三県にまたがる標高1627メートルの栗駒山。 山頂へは1時間半程度で登れるコースから、原生林を5時間以上もかけて登頂するコースまで変化に富んだ登山コースがあり、登山初心者から上級者まで楽しめる名山です。 四季折々に美しい風景で登山者を魅了しますが、中でも秋の紅葉は絶景。 ブナの黄色にナナカマドの赤、山一面が燃えるように色づく様はまるで錦絵。

栗駒山の麓、宮城県栗原市は、栗駒山からの豊かな水が潤す米どころ宮城を代表する穀倉地帯。昔ながらの田園風景が広がります。 刈り取った稲穂を杭に架けて天日で乾燥させる「ほんにょ」は栗原 秋の風物詩。 広大な田園に稲穂が干されている風景は日本の原風景を思わせます。

旅人は、作家・島田雅彦。 栗駒山の恵みの水で育まれた新米やイワナ、酒などを味わい、清冽な水で洗い仕上げる日本最古の染色技法「正藍冷染」の伝統の手仕事にふれます。 さらに栗駒山の中腹、秘湯・湯浜温泉では、ランプ一つで情緒たっぷりの静かな夜を過ごし、いよいよ栗駒山登山。 山頂では、鳥海山・月山・蔵王連峰などの山々、そして遠く太平洋を望む大パノラマに感動。

名峰・栗駒山の雄大な大自然や恵みの水を活かした山里の暮らしを訪ねます。