新・にほん風景遺産~故郷を見つめなおそう~

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世界遺産 安芸の宮島 ~神々と暮らす島の小さな祭り~

古い歴史と豊かな自然の広がる宮島は、日本三景に数えられる風光明媚な景勝の地です。 霊峰である弥山(みせん)の原始林を背に、海に浮かぶ大鳥居と嚴島神社をはじめとする多くの荘厳な寺社。そして趣深い町並みや小路がはるかな時を超えて島の歴史を語りかけます。
旅の始まりは海の参道から世界遺産嚴島神社へ。そして裏路地を歩けば、後世に継承したい技、宮島の伝統工芸「宮島彫」と出会います。
さらに鎮魂と平和への祈りを込めた燈明を献じる「蝋燭まつり」など、神の島ならではの伝統、文化に心が洗われます。

翌日は瀬戸内の海が一望できる「弥山(みせん)」山頂へ。
その筆舌に尽くしがたい絶景に感動!

今回の旅のメインテーマは民族行事「たのもさん」。
かつて島全体がご神体とされ、農耕が禁じられていたため農作物への感謝の念は強く、 五穀豊穣を祈る「たのもさん」と呼ばれる民族行事が生まれました。
氏子家族が手作りした小舟を、毎年旧暦8月1日(今年は9月13日)に大鳥居のある海に流し豊作に感謝する祭りです。100年続くこの祭りは一般の観光客が殆ど見ることが出来ません。

旅人は俳優・中本賢。ある家族に密着し「たのも船」作りに参加。その準備風景から、宮島の歴史や伝統に触れる幻想的な秋の風物詩を堪能。神々と暮らす島、宮島の知られざる魅力を紹介します。