「きれいな空気のために…みんなの力で大気汚染防止」
(12月3日(月)・12月9日(日)放送)

◎今回のお客様は?
国立環境研究所環境科学専門員の村野健太郎さん。
大気汚染の歴史・対策について、わかりやすく解説していただきます。

◎川崎市の取り組み(1)
神奈川県川崎市は高度経済成長期に重化学工場が立ち並ぶ一大工業地帯へと発展。当時トラックの排気ガスや工場からの排煙によって大気汚染が発生し「公害」の街とも呼ばれていました。住民運動が起こり、川崎市は国よりも早く公害防止条例を制定。工場は脱硫装置の設置や臨海部への移転などの対応をし、硫黄酸化物などの大気汚染物質が大幅に削減されました

◎川崎市の大気汚染問題
工場の排煙からの大気汚染は解消されたものの、現在は自動車の排気ガスによる汚染が残っています。川崎市は、東京・横浜という大都市に囲まれ、多くの幹線道路が市内を横切り、通過交通量が多いことが大気汚染の原因となっています。

◎川崎市の取り組み(2)
川崎市では大気汚染防止のため、車道を減らし、その部分に植樹することで排気ガスを吸収させています。また一部の道路では排気ガスを土壌で浄化させるシステムを導入しています。さらに市民に向けたエコドライブ講習会も積極的に行っています。

◎佐川急便の取り組み
佐川急便では運送用トラックに、天然ガス自動車を導入。天然ガス自動車はディーゼル車と比べ大気汚染の原因となる窒素酸化物や粒子状物質を大幅に削減できます。全国7箇所に独自に天然ガスの充填所を保有しています。さらにドライバーもエコドライブを徹底。川崎店は昨年のエコドライブコンテストで環境大臣賞を受賞しています。

◎大気汚染防止推進月間
環境省では、毎年12月を「大気汚染防止推進月間」としてきれいな空を守ることの大切さを呼びかけています。12月は自動車交通量・暖房使用量の増加や、大気が循環しにくくなる逆転層という現象の影響で、大気汚染物質濃度がより高くなる時期。大気汚染を抑えるため、一人一人の意識を高めることが必要なのです。

◎今回の番組のナッ得!レベルは?

当選者発表
あまの のぼる 東京都 
かなざわ ひろし 奈良県 
くぼ ひでお 東京都 
くわばら つねとし 福井県 
けんもち ひでかず 埼玉県 
こくぶ おさむ 福岡県 
しんたに すみお 広島県 
ながとも たかこ 宮崎県 
のむら あきこ 北海道 
ひらばやし ひろかず 愛知県 
もり さやか 神奈川県