「木を見て森も見よう!~美しい森づくり~」
(6月4日(月)・6月10日(日)放送)

◎今回のお客様は?
工芸作家で木工工房「オークヴィレッジ」代表の稲本正さん。
1975年に飛騨高山にオープンした工房ではお椀から建物まで、さまざまな木の製品を提供しています。その理念は「100年かかって育った木は100年使えるものに」というもの。早くから自然環境に与える森の重要性を訴える活動を展開しています。

近年、日本では放置された森が増え続けています。それは外国から安い木材が大量に輸入されるようになり、林業従事者が減ってしまったため、思うように森林の手入れに人手が割けないからです。

東京の西部にある檜原村は土地の93%が森林で占められていて、昔から林業の盛んな土地。しかし近年、林業家の高齢化が進み、後継者もいなくなってきています。山を持っていても、都心に働きに行く人が多く、森は放置されたままになっています。

そんな檜原村で林業を営む田中惣次さん(60歳)は江戸時代から続く林家の14代目です。田中さんは林業の衰退と森の荒廃を憂い、今こそ大切なのは人材育成だと訴えます。それにはまず、森に親しんでもらことが大切と、所有する森の一部を「遊学の森」と名付けて一般に開放しています。

森は間伐したり、下草を刈ったり人が手をかけることで、木一本一本の成長が促され、より豊かになます。木が成長して根をしっかりと張れば、がけ崩れなどの災害防止にもつながります。

2005年に発効した京都議定書では、日本は温室効果ガスを6%削減することを目標としていて、そのうちの3.9%を森林による吸収で実現しようとしています。今後、ますます森林は重要な役割を果たすのです。

◎今回の番組のナッ得!レベルは?

当選者発表
とよだ かつじ 三重県
ほんだ ゆうじ 広島県
ふくしま みやこ  茨城県
せいやま よういち 島根県
やたがい たかし 岡山県
いしい ときこ 東京都
あさひ すえこ 東京都
ないとう えいいちろう 愛知県
ふじた まさのり 愛知県
すみ あきお 島根県