2月27日(金)・3月1日(日)再放送

地方が元気を取り戻す新事業「地方の元気再生事業」とは?

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高齢化や過疎化が進む地方。生き生きとした活力を取り戻すためにはどうすればよいのでしょうか?そこで今、地方の長所を生かした新しい事業を展開することで、産業の活性化や魅力あるまちづくりなどを推し進める「地方の元気再生事業」が注目されています。この取組は地域活性化に係るプロジェクトを全国から公募し選定した事業を国が支援するというものです。
長野県西部の開田高原。ここも「地方の元気再生事業」に選ばれています。1日の寒暖の差が激しいからこそ育つ美味しい野菜。この野菜を利用して、この地域でしか作れない商品を開発することを、村を挙げての新事業にしたのです。こうして出来上がったのが、地元でできたとうもろこしを使って作るゴーフレット。売れ行き好調で現在は生産が追いつかないほど。
「おんたけ有機構想」と題された地域活性化新事業。立ち上げの背景には開田高原にも忍び寄る地球温暖化がありました。近年の異常気象を受けて構想に入れ込んだのは『環境問題』。地域ででた生ゴミや家畜の糞などを有効利用し、野菜の有機栽培に役立てる循環型社会の構築も「おんたけ有機構想」の目的のひとつなのです。
「おんたけ有機再生事業」は地域内のみならず、都会にも進出しています。神田にあるアンテナショップではゴーフレットが飛ぶように売れていて、常時品薄状態。また、開田高原の良さを知ってもらおうと、都会の人向けに体験ツアーを行い開田高原の大自然や地元の味などを楽しんでもらおうという企画が行われています。
今回のゲスト
日本の地域活性化事業に詳しい、東京大学教授の月尾嘉男さん。地域活性化の為の成功のヒントなどを解説していただきます。