11月28日(金)・11月30日(日)再放送

「地球温暖化の監視役-温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」」

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「いぶき」は地球温暖化の原因となる「温室効果ガス」の濃度分布を観測し、京都議定書で定められた二酸化炭素の排出量削減に貢献することを目的とした人工衛星プロジェクトです。世界規模での環境変化を見逃さず監視し、人類の未来のために活躍することが期待されています
地球温暖化防止のため、JAXA(宇宙航空研究開発機構)では、GOSATプロジェクトチームを発足。5年9ヶ月という短い期間で温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」を開発。来年1月打ち上げ予定で最終調整が行われています。宇宙から温室効果ガスを観測する衛星は、世界にこれまでありませんでした
今回のゲストは、宇宙航空研究開発機構宇宙利用ミッション本部GOSATプロジェクトマネージャーの浜崎敬さんをおむかえして、「いぶき」の開発秘話やその機能を分かり易く解説してもらいます
◎画期的な観測技術衛星
「いぶき」は約100分で地球を一周しながら、ひとつのセンサーで地球表面をほぼ全体にわたって温室効果ガスを測れるため、地上や航空機での観測に比べて圧倒的に多くのデータを取得できます。高度660kmから、二酸化炭素のみならずメタンガスの濃度も測ることが出来、緻密な観測データが期待できます
◎観測データの利用
「いぶき」の運用が始まると、3日ごとに最新のデータを入手できるようになり、気象庁が運営する温室効果ガス世界資料センターを通じて、世界の科学者たちに向け無償で配布され、国際貢献も期待されます
◎短い開発期間
失敗しない確立を上げること!重要なパーツを二段構えで構成すれば、片方に何かあってもミッションの継続が可能になる。こうしたコンセプトで設計された「いぶき」はわずか5年9ヶ月という短期間で開発されたこれまでにない人工衛星です
「いぶき」は来年1月21日種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。この模様はJAXAのホームページでライブで見ることができます。